動物と一緒にいるだけでリラックスしたり、優しい気持ちになったりすることはありませんか。ペットを飼っている人は、この不思議な力に気づいているでしょう。ペットの癒しの力はアニマルセラピーとして病院や施設で活用されています。ここではアニマルセラピーがもつ力について解説していきます。
アニマルセラピーってなに?
アニマルセラピーという言葉をきいたことがありますか?
セラピーというと病気の治療のようですが、動物とのふれあいを通して心や体の不調を整えてくれる療法のことを指します。病院で治療をするものではなく、さまざまな場所で気軽に経験することができるのです。
動物には人間を癒してくれる力がある
たとえば、家でペットの犬や猫と遊ぶことや触れ合っているだけでもアニマルセラピーになります。
また散歩しているときにかわいい小鳥を見かけて、なんとなく癒された気持ちになることもあるでしょう。
動物には人間を癒してくれる力があることがわかっており、心の病気の治療に用いられることがあります。
また、身体機能の向上を試みるために乗馬などのアニマルセラピーを活用している場合もあります。
高齢者介護施設や病院、学校などで動物が活躍
アニマルセラピーでは犬や猫などペットとして飼われている動物から馬などの大型動物までさまざまな動物が活躍しています。
活躍の場も高齢者介護施設や病院、学校など多岐にわたっています。
ペットを飼っている人は日常的に触れ合うことでアニマルセラピーを自宅で経験していることになります。
アニマルセラピーの歴史は古く18世紀にはイギリスで活用されていたという記録が残っています。
アニマルセラピーにはどんな効果が期待できるの?
動物が好きな人にとってアニマルセラピーで心や体によい影響があるのであれば試してみたいと考えるのではないでしょうか。
具体的に期待できる効果については主に「リラックス効果」「社会性が身につく」「認知症になりにくい」などがあげられます。
リラックス効果
動物と触れ合うことで気持ちがリラックスする副交感神経を活性化させることができます。不安や怒りの気持ちが抑えられ穏やかになります。
また、いやなことがあると落ち込んでしまうこともあるでしょう。このような不快な気持ちを軽減させ前向きな気持ちになることが期待できます。
動物の世話をしたり接していることで元気になったり、癒されたりすることで気持ちをリラックスさせてくれるのです。
社会性が身につく
またコミュニケーション力や相手を気づかう気持ちを育てるなど社会で生きていくために必要な社会性も身につきます。
そのため、アニマルセラピーは引きこもりや不登校の子ども、自閉症や発達障害などの病気を持つ人に対して用いられることがあるのです。
動物と積極的に接していくことで人間とコミュニケーションも自然にできるようになります。
認知症になりにくい
認知症の人にアニマルセラピーを試したところ、会話や笑顔が増えたという効果がみられました。
動物と触れ合うことで認知症になりにくいという傾向もみられます。
アニマルセラピーは動物とのふれあうことで、人間のさまざまな心や体の不調を軽減させる効果が期待でき、ペットも同じような効果が期待できるといえるでしょう。