昔から働き者!人間のパートナーとしての犬の仕事

犬の分類

犬と人との付き合いはじめはとても古く、人がこの世に現れてから間もないときからという説や、その後オオカミを飼いならしてきたという説もあり明確にはなっていませんが、昔から犬が人間の非常に大切なパートナーであったことは間違いありません。

人々が狩猟で暮らしていた時代には狩りの手助けをし、人が住居を構えて定住し、耕作や牧畜をはじめるようになれば、家の農作物・家畜を外敵から守る番犬の役割や、家畜の管理まで担うようになりました。

このように、犬は昔から働き者で、人に対する忠誠心や、自分の仕事への使命感をもっているのです。現在でも多くの場面で人の役に立っています。

主な犬の仕事9種

警察犬

優れた嗅覚で犯人のにおいを嗅ぎ分けて追跡したり、行方不明者の捜索をしたりします。ときには犯人に飛びかかって捕まえたり、人を守ったりもします。

ちなみに、警察犬というとドーベルマンやシェパードのイメージが強いですが、日本ではボクサーやラブラドール・レトリバー、コリーなど全部で7犬種が、日本警察犬協会に警察犬種として指定されています。

麻薬探知犬

犬の嗅覚は、人間の数千倍と言われています。その嗅覚を活かして特定のものを探知する仕事をおこなうことが多いです。麻薬探知犬もそんな仕事のひとつ。

空港や港で外国から持ち込まれた荷物に隠された麻薬や覚せい剤を嗅ぎだして見つけます。日本では1979年に導入し、翌1980年から国内で麻薬探知犬の育成がはじまりました。

災害救助犬

災害救助犬も、犬の優れた嗅覚を活かして、地震や山崩れなど災害の現場で行方不明者の捜索をおこないます。その鋭い嗅覚で家や土砂の下敷きになった人を見つけ出す、人命救助の重要な役割を担っています。

セントバーナードやラブラドール・レトリバーなど大型犬が多いですが、災害救助犬には特に犬種の指定はありません。

狩猟犬

狩猟犬はハンターよりも早く鳥や獣などの獲物を見つけ出し、ハンターに知らせたり、ハンターのところまで追いつめたり、射落とした獲物を探し出して持ってきたりします。

大きな獣には命を張って立ち向かうなど、狩猟には欠かせない存在であり、ハンターにとっての良きパートナーです。

牧畜犬・牧羊犬

広い牧場の牛や羊などの家畜を外敵から守り、家畜を移動させるときなどは上手に誘導したり追い込んだりします。

番犬

家や農場、大きな倉庫の大切な品物の番をし、不審な侵入者を追い払い、家族や財産を守ってくれます。

盲導犬

目の不自由な人を誘導する役目を果たしています。道路や交通の状況もよく理解し、的確な判断をして、交通事故などにあわないようサポートします。

聴導犬

耳の不自由な人のために、電話のベルが鳴ったり、来客があったことを知らせたりするなど、主人の聴力の不足を補完する役目をしています。

介護犬

肢体不自由な人の手足となって生活の手助けをします。主人が体を起こすときには自分の体で主人を支えたり、主人がほしいものを持ってきたりします。

まとめ

最近では、犬との触れ合いが人間の病気を癒すのに大変役立っていることがわかってきました。犬とスキンシップを取ることで、患者の精神が安定し、血圧が下がったり、脈拍が落ちつくといわれています。

日本では2003年10月より身体障害者補助犬法が完全施行され、今ではデパートや、スーパー、コンビニエンスストア、飲食店などにも、補助犬たちが同行できるようになりました。

昔から働き者!人間のパートナーとしての犬の仕事

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