美しいさえずりと羽色が魅力的。カナリアの性格や特徴、飼い方

カナリア

性格/歴史

カナリア(金糸雀)は大西洋のカナリア諸島などを原産とする鳥です。17世紀にスペイン人の船乗りがヨーロッパにもたらし、後に愛玩用に品種改良されて現在に至ります。

当初は修道院が繁殖を独占したため価格が高騰していましたが、イタリア人が民間での繁殖に成功した後はヨーロッパ中で大流行のペットに。日本では江戸時代にオランダ人によって長崎に持ち込まれ、人気の愛玩鳥となりました。

カナリアは警戒心が強く、クールな性格です。幼鳥から飼えば手乗りにすることもできますが、飼い主に慣れてからもベタベタ甘えたりはせず、人に触られることを好みません。

ローラーカナリアは特に繊細な性格のため、飼い方に注意が必要です。

魅力

カナリア

カナリアの魅力といえば、まず美しいさえずりです。ローラーカナリアなど品種改良により鳴き声に特徴を持たせた品種もあり、「鳴鳥」と呼ばれています。

春から夏にかけての繁殖期に、よく鳴く傾向があります。

美しい羽根の色もカナリアの魅力です。鮮やかな黄色のレモンカナリアやピンクに近い赤色が最もポピュラーで、そのほかにもオレンジ色、白色、黄色と黄緑が混じった色などがあります。

カナリアのなかでも色を楽しむための品種は「色鳥」と呼ばれています。羽毛がカールしている巻き毛カナリアは足を踏ん張ったような体格から「姿勢鳥」と呼ばれます。

飼い方

カナリアを長生きさせるためになによりも大切なのは、ストレスを与えない飼い方です。

逃げないように羽を切ること(クリッピング)は、運動量が減るため体力が衰え、健康管理上はあまり良くありません。その他、鳥かご周りの騒音や他の動物などに気を付けてあげましょう。

餌は原則として、カナリア用混合フードを与えます。副食として小松菜やチンゲン菜、大根の葉など青菜も必要ですので、忘れずに与えてください。

巻き毛カナリアは独特の姿勢維持のため、特に栄養価の高い餌を必要とします。

寿命

カナリアの平均寿命は10年程度と言われていますが、正しい飼い方をすれば20年以上も生きる子もいます。

気をつけたい病気

カナリアがかかる病気としては風邪や下痢(腸炎)、肺炎や気道炎のほか、運動不足や生来の体質による肥満(脂肪過多症)も見られます。

カナリア独特の病気には、栄養失調や遺伝的原因により痩せ細ってしまうルイソウ症カナリア痔などがあります。

カナリアの健康管理で注意すべきことは、病気の早期発見・早期治療です。病気の時は「鳴かなくなる」「羽を膨らませている」「食欲が落ちる」などのサインが出るので、毎日気をつけて様子を観察してあげましょう。

病気が目に見える頃にはかなり進行してしまっている場合も少なくないので、小鳥の病気を治療できる専門医をふだんから見つけておくことをおすすめします。

価格相場

カナリアの価格は、品種や色、年齢、性別などで変わってきますが、ペットショップでの価格は5,000円から30,000円くらいです。

メスよりもオスのほうが高額なことが多いです。カナリアの雛はほとんど生体販売されないため希少で、高値で取引される傾向があります。

ローラーカナリアの場合、目安となる価格は10,000円くらいからですが、美しい鳴き声にするために訓練された子の場合は、相場を測るのは困難です。

巻き毛カナリアやスタイルカナリアは一般的なカナリアよりも高額になります。

美しいさえずりと羽色が魅力的。カナリアの性格や特徴、飼い方

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