犬も太りすぎはダメ!肥満が原因でかかりやすくなる病気

肥満 犬

犬を飼っている人のなかには、愛犬が喜ぶ姿を見たいあまりにおやつを欲しがるだけ与えたり、ドッグフードを与えすぎてしまったりする人も少なからずいることでしょう。

しかし、栄養過多は肥満を引き起こしやすくなります。ここでは、犬が肥満になることによってかかりやすくなる病気を4つ、ご紹介します。

犬が肥満になることでかかりやすくなる病気

1. 関節に負担がかかることによって起こる関節炎

関節炎とは、骨と骨の間にある関節軟骨がすり減ることによって起こる炎症のことをいいます。太り過ぎると関節に負担がかかり、炎症が起きやすくなるのです。

特に小型犬は関節炎になりやすいため、日頃の食事量などに気を配り散歩をするなど生活習慣を見直すようにしましょう。

関節炎の症状としては、足を引きずって歩くのをはじめとして、歩くスピードが遅い、関節が腫れていたり痛がっていたりするなどが挙げられます。

関節炎と診断された際には、抗炎症薬や鎮痛剤などを使用するケースが多いです。

2. 神経圧迫によって痛みを感じる椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、椎間板(ついかんばん)という背骨と骨の間にある軟骨が飛び出して脊髄神経が圧迫される病気のことをいいます。脊髄神経が圧迫されると、痛みを感じるようになります。

椎間板ヘルニアの発症は、肥満になったために体重が支えられなくなることによって起こる場合が多いです。特に、ダックスフンドなど胴体の長い犬はかかりやすい傾向があるので注意が必要です。

椎間板ヘルニアの症状としては、腰や首を痛がったりかばうように歩いたりするほかに、尿や便を漏らす場合もあります。

椎間板ヘルニアの主な治療方法は、温熱療法やマッサージ、抗炎症薬の投与などですが、症状が重い場合は手術を行うケースもあります。

3. 栄養過多によって起こる肝臓疾患

ドッグフードやおやつの食べ過ぎなど、栄養過多の状態が続くと肝臓に負担がかかりやすくなります

肝臓に脂肪がつくようになったり肝機能が低下したりするケースが多く、食欲低下や体重減少などの症状がみられるようになります。

病気が進行すると、お腹の膨れや黄疸などの症状も出てくる場合が多いです。

肝臓の病気と診断された場合は、食事療法や薬物療法、利尿剤の投与などによって治療を進めていきます。

4. 心不全など心臓疾患になるケースも

太って体が大きくなると、心臓にも負担がかかるようになります。そのため、心筋症や心不全といった心臓の病気になる可能性が高くなるのです。

症状としては、乾いた咳やお腹の膨れなどがみられるようになります。安静療法や投薬、手術などによって治療する場合が多いですが、獣医と相談しながらダイエットを行うケースもあります。

しかし、急激な温度差は心臓への負担がかかりやすくなるので、朝起きてすぐの散歩は避けたほうがいいでしょう。

肥満になる前の健康管理が大切

犬が肥満になると、このようにさまざまな病気にかかりやすくなります。

小型犬の関節炎やダックスフンドの椎間板ヘルニアのように、犬種によってかかりやすい病気もありますが、内臓疾患や心臓疾患は犬種問わず、肥満によって起こりえる病気です。

上記以外にも人間と同じで糖尿病や高脂血症にもかかります。内臓疾患は、ひどければ命にも関わる病気ですし、発症すれば一生付き合っていく可能性が高い。ですから、肥満になる前の健康管理が大切です。

特に食事に関しては、犬はエサを与えれば与えるだけ食べてしまいます。飼い主が食事をコントロールするという意識を持って、日頃から愛犬の健康管理に気を配ってあげましょう。

犬も太りすぎはダメ!肥満が原因でかかりやすくなる病気

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