性格/歴史
ハツカネズミはエサとして販売されているものが一般的ですが、好奇心が強くそれでいておだやたな性格のため、飼育がしやすいペットとして知られています。
古くからヨーロッパや中央アジアなどでハツカネズミは飼育されており、日本の歴史の中でも長く飼育され続けていました。江戸中期には飼い方の手引書である珍翫鼠育草(ちんがんそだてぐさ)が出版されているほどです。
最近では様々な毛色や毛並をもった品種が登場しており、白黒のパンダマウスや縮れ毛のテディマウスなど多くのバリエーションが存在しています。
魅力
ハツカネズミは丸く黒目がちな目に、ピンク色の鼻を動かす姿がとても愛らしい動物です。様々な種類が販売されているため、自分だけの個性的なハツカネズミを飼うことができます。
また、ハツカネズミはとても賢く、学習能力の高いことも魅力です。
飼い主を認識してよく懐き、手の上に乗ってじゃれついてくることもある従順な性格を持っています。体長は10cmほどのために飼育スペースもあまりとりません。
飼育に関する書籍や情報も多いので、大変飼育しやすいペットです。
飼い方
ハツカネズミの餌はマウス用のペレットや混合フードの他、果物や野菜類も好みます。
繁殖可能となるまでの成熟期間が2ヶ月から3ヶ月と大変短く、更に妊娠期間も20日程度と短いため、オスとメスを分けて飼育しなければ高い確率で子供が誕生します。
ハツカネズミはとても賢いですが、トイレの躾をすることができない動物です。尿の頻度が多く匂いも強いため世話を怠ると臭くなりやすいです。
寿命
ハツカネズミの寿命は2年前後と短いですが、とても繁殖がしやすい動物です。
気をつけたい病気
元来ハツカネズミは臆病な動物で、ストレスにとても弱い動物です。そのため、触れたり、あまり頻繁にケージを掃除をしたりすることはストレスとなります。
ストレスを受け続けたハツカネズミは眼病を発症しやすいだけでなく、寿命を短くしてしまうことがあるため注意が必要です。
ハツカネズミは一生前歯が伸びつづけます。伸びすぎると前歯が口を塞いでしまい、餌が食べられなくなってしまうことがあります。
前歯が伸びすぎないように、固い木などの齧りやすいものをケージの中に入れておきましょう。
価格相場
一般的なハツカネズミは200円程から、毛色や毛並みなどが特殊な品種のハツカネズミでは1匹あたり500円前後の価格で販売されています。
しかし、ハツカネズミは繁殖力が高く寿命が短いため、長期の展示には向いておらず、どのペットショップにおいてもつねに取り扱っているとは限りません。さらに、ハツカネズミは改良された動物であるため、入荷時期が限られてきます。
色や毛並みなど好みのハツカネズミを購入するためには、小動物を専門に取り扱っているペットショップに問い合わせてみるとよいでしょう。