はじめての犬の飼い方

子犬がはじめて家に連れてこられた日は、親兄弟から離れた寂しさと、今までと違う環境からくる不安で、とまどっています。安心して眠れる寝床を用意して、ゆっくりと休ませてあげましょう。

新しい家にきてしばらくは、赤ちゃんの夜鳴きのようにクンクンと鳴き続けるかもしれません。ダンボールの中にタオルを敷いて寝床にしてあげるなど、ゆっくりと眠れる寝床を用意してあげましょう。サークル等を用意できるなら、しばらくの間ハウスとして利用できるので便利です。

子犬はよく眠ります。眠っている間は、かわいいからといって無理に抱き上げたりせずに、ゆっくりと休ませましょう。

子犬が新しい環境に慣れ、落ち着いたら動物病院で寄生虫の検査をし、登録や予防注射の時期、種類などを確認しましょう。

トイレ

新聞紙や市販のペットシーツをしいて、寝起き、遊んだ後、水を飲んだ後などにすぐにトイレへいけるように用意します。あちこち臭いをかいで回ったり、そわそわするなどの合図を見逃さずにトイレへ連れて行ってあげましょう。

粗相をしてしまったときに怒ってはいけません。速やかに片付けて、次に成功したときに大げさに誉めてあげましょう。叱ってしまうと、排便・排尿が悪いことだと思い込み、隠れてするようになってしまうこともあります。

1,2週間根気よく慣れさせ、上手くいけば、少しずつ「トイレに行きたいサイン」を周りの人に送るようになります。飼い主が毎日、尿や便の状態をチェックする習慣を持っておくと、日々の健康管理に役立ちます。

食事

幼犬用のドッグフードを用意します。
総合栄養食であれば栄養は十分ですから、他の食品を与えると栄養が偏ってしまいます。

ドライフードが硬くて食べづらいようであれば、お湯でふやかして与えると良いでしょう。

おもちゃ

音のなるものやボールなどを喜びます。飲み込んだり食べてしまわない大きさのものが良いでしょう。

子犬はどんなものでもおもちゃにしてかじったりするので、電気のコードや漂白剤、除草剤等の危険なものや、壊されたくない大切なものは子犬の届かないところに片付けましょう。

しつけと訓練

お手やおすわりのような芸を出来る犬が、飼いやすい犬とは限りません。お手やおすわりはあくまで訓練であり、ペットが家庭や地域社会と共存していくために必要なのはしつけです。

犬は元来群れを作る動物であり、その中で順位を決めて生活し、より上位のものに従う本能(従属本能)を持っていて、それにより群れとしての統制を取っています。

家庭の中でも同様で、家族で犬の意思を尊重しすぎると、犬は自分が家族の中で上位のものと認識し、犬が主導的に行動するようになります。しつこく吠えたり、威嚇したり、散歩時に飼い主を引っ張りまわすなどの問題行動をとるようになります。

これらの行動は、幼年期から正しいしつけをしっかりと行うことで最小限に抑えることが可能です。しつけをすることで、犬が人に従順に従うことを身に付けさせ、人間社会に同居することにストレスを感じることなく、犬が幸福な満足感の中で生涯を過ごさせることが出来ます。

いろいろな刺激に慣れさせる

配達員や来客、他の犬に対して威嚇や攻撃を行う犬の多くは、社会化期(生後20~70日)から幼弱気にかけて、社会に慣れることが十分出来なかったことが原因であるとされています。この時期にさまざまな刺激(屋外、雑踏などの環境や他の犬、他人、他の子供、自動車などの物体)に十分に触れさせることが大切です。

人がリーダーであることを覚えこませる

犬はいつもより順位的な上位に位置することを求めると同時に、頼りがいのあるリーダーを求めているために、飼い主に主導力がないような安定感のない順位関係は好みません。子犬の頃から犬を従属者と位置付けて家族全員が主導的に犬と接し、従属者として誠実にかわいがっていると、犬は従順な行動を身に付け、従順な対応をするようになります。

予防接種

犬の病気の中には予防として、ワクチン接種が有効である病気がいくつか存在します。そのほとんどは任意で接種するものですが、法律で接種が義務付けられているものも存在します。愛犬のために、ワクチン接種を心がけましょう。

避妊・去勢について

犬は7ヶ月くらいで性成熟が訪れ、発情・生殖行動等の性行動が見られるようになります。しかし、飼い主が子犬を望まないのであれば、去勢・避妊をしておきましょう。避妊・去勢には健康面などにもプラスになる効果があります。

はじめての犬の飼い方

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