性格/歴史
明るく愉快でありながら穏やかな性格のパグは、比較的飼いやすい犬種です。
嫉妬深く頑固な一面もありますが、基本的には人懐っこく友好的で、攻撃性も少なく、子どもや赤ちゃんとの相性も良いです。
パグの歴史はとても古く、紀元前400年頃から中国の文献などに登場しています。その後、オランダ連合東インド会社によりヨーロッパに渡ったパグは、貴族や王族に愛され人気を博すようになりました。
19世紀にアメリカ、20世紀に日本に伝わり、現在では世界中で愛される犬種となっています。
魅力
パグの最大の魅力は、その愛くるしさにあります。愛嬌のあるしわしわの顔や短い鼻、丸く大きな目はもちろん、垂れた耳やくるりと巻いたしっぽも特徴的なパグ。
外見も可愛らしいパグですが、内面にもその愛くるしさがあります。人懐っこく、愛情深い性格のパグは、飼い主の一挙一動に興味津々で、行く先々にくっついていきます。人間とのスキンシップを好み、惜しみなく愛情を捧げるため、子どもとも相性が良いのです。
またパグはその協調性とフレンドリーな性格で、仲間同士で仲良く遊んだりくつろいだりできるため、多頭飼いをしても負担がほとんどないことも魅力のひとつです。
飼い方
一般的にパグはあまり活発ではなく食欲旺盛なので、油断をするとすぐに太ってしまいます。散歩や遊びなどで、適度な運動をさせることを心がけましょう。
またパグは体温調整が苦手で暑さ寒さに弱いため、室内の温度調整にも気を配る必要があります。
真夏は熱中症にならないよう日中の散歩は避け、冬場の散歩の際には服を着せてあげることをおすすめします。
そして短毛ですが抜け毛も多い犬種ですので、定期的なシャンプーとこまめなブラッシングを行うことが大切です。特に顔のシワは雑菌がたまりやすいので、毎日清潔なガーゼでしっかりと拭いてあげましょう。
寿命
パグの寿命はオスとメスに差はなく、平均12〜15年ほどです。
気をつけたい病気
パグ脳炎とも呼ばれる「壊死性髄膜脳炎」は、パグに起こりやすい病気です。
パグ脳炎にかかると、突然けいれんを起こして、倒れてしまいます。短期間での症状の進行が特徴で、たいてい数日〜数週間で死に至ります。
原因は不明ですが、遺伝子性疾患とも言われていますので、パグ脳炎の遺伝子を持っていないか、一度検査してみるのも良いでしょう。
また、パグはその独特の顔のシワに雑菌がたまりやすく、放置していると皮膚が炎症を起こして、膿皮症になりやすいので注意が必要です。毎日のお手入れに加え、定期的に抗菌シャンプーで洗ってあげるようにしましょう。
価格相場
パグの価格の相場は一般的に10万円前後ですが、価格にばらつきがあるのも特徴です。
買う場所・血統・健康状態などによって、安いと10万円以下、高いと30万円以上する場合もあります。ペットショップでの購入の場合、大手チェーン店などは価格も安定しており、10万円前後の標準的な範囲に収まっていることがほとんどです。
また、ブリーダーから購入する方法もあります。質の良い飼育環境で育った、血統・健康状態ともに優れたパグをブリーダーから購入する場合は、価格は相場よりも高くなります。