精悍な顔つきなのに番犬には向かない?シベリアン・ハスキーの特徴・飼い方

シベリアン・ハスキー

性格/歴史

シベリアン・ハスキーはロシアやシベリアからカナダ北極圏にかけてを原産地とする大型の犬種です。

古くからエスキモーの中の1民族であるチュクチ族の用務犬として重用されており、チュクチ族を含むエスキモーが「ハスキー」と呼ばれていたことからシベリアン・ハスキーと呼ばれるようになりました。

極地探検犬としても活用されたほか、20世紀になってからはドッグレースや犬ぞりレースでも活躍しました。映画「南極物語」などの影響もあって1980年代に日本でブームが起こりましたが、現在はその人気も落ち着いています。

性格は温和で子供やほかの小動物とも仲良くします。また攻撃性が低いため番犬には向きません

魅力

シベリアン・ハスキー

シベリアン・ハスキーの魅力は狼を思わせる精悍な顔つきや風貌でしょう。近年の研究ではその外見だけでなくDNA的にも他の犬種と比べてより狼に近いことが分かっています。

その体躯もたくましく、極寒地での長時間作業にも耐えうる体力と持久力を備えています。

また、そり犬として培われてきたため社会性が強い犬種です。帰属意識や回帰性が高く強い忠誠心を持っているため、人間に対して友好的であることも人気の理由と言えるでしょう。

飼い方

シベリアン・ハスキー

シベリアン・ハスキーはそり犬などの作業犬として活用されてきたその特性上、飼育する際には飼い主同伴で朝夕各1時間以上の運動を欠かすことができません。運動不足になるとストレスがたまってしまい、破壊行動を起こすようになります。

その社会性の強さから長時間での留守番などもストレスとなってしまうので注意が必要です。

また、換毛期は相当の抜け毛がありますので、週に2回か3回は丁寧にブラッシングしてあげましょう。

寿命

寿命はおよそ12年ほどです。同じ大型犬のラブラドール・レトリバーの寿命が10~14年ほどなので、平均的と言えます。

気をつけたい病気

シベリアン・ハスキーは遺伝病などは比較的少ない犬種ですが、眼病と皮膚疾患にかかりやすい犬種です。眼病は若年性白内障や緑内障など様々なものがあり、皮膚疾患はホルモン分泌や日本の高温多湿な気候が原因と考えられています。また関節や骨格に疾患が出ることもありますが、運動をちゃんとさせて筋肉をつけ、肥満を防ぐことで重症化を防ぐことができます。健康維持のためにも散歩などの運動を十分にさせてあげることが大切です。

価格相場

シベリアン・ハスキーの価格は一般的に10万円から20万の間あたりが相場と言われています。

血統の良い子犬の場合にはそれよりもさらに高額になることもあります。ペットショップでも多く販売されているほか、直販を行っているブリーダーも比較的多めです。

またシベリアン・ハスキーは大型犬のため、購入価格だけでなくランニングコストが小型犬に比べると非常に高くつくことを忘れてはいけません。

気をつけなければならない病気も多いので治療費もそれなりにかかることを覚悟しておく必要があるでしょう。

精悍な顔つきなのに番犬には向かない?シベリアン・ハスキーの特徴・飼い方

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