性格/歴史
シンガプーラは歴史の浅い猫で、その起源は1974年のシンガポールが始まりとなります。
当時、シンガポールに赴任していたアメリカ人夫婦が街角で見つけたセピア色の猫をアメリカに連れて帰り、「シンガプーラ」と名前を付けて繁殖を始めました。
シンガプーラはおとなしい性格をしており、めったに鳴かないことから「鳴かない猫」とも呼ばれています。
また、大変な甘えん坊であることも特徴で、飼い主の周辺を常に歩き回り、肩や膝に乗って遊ぼうとします。
魅力
シンガプーラは、純血種の猫の中では世界で一番小さい猫とされており、標準的な体重でも2kg~3kgしかありません。小さいながら筋肉質で、すっきりとした体に長めのしっぽがついています。
シンガプーラの一番の魅力と言えば、アイラインの強いアーモンド形の美しい眼です。眼のサイズ自体は他の標準的な猫と変わりませんが、体が小さいため全体的に目の比率が大きくなり、小顔で目の大きい美人猫となっています。
容姿の優れた猫ですので、上品な雰囲気が漂っていることが魅力的です。
飼い方
シンガプーラは非常にアクティブで運動が好きな猫ですので、背の高い家具に上ったと思ったら、飼い主の肩に飛び降りてくることがあります。そのため、お互いケガをしないように、飼い主の方が注意してあげましょう。
また、臆病な一面も持ち合わせており、知らない人間や動物が近くにいると神経質になってしまうこともあります。そのため、多頭飼いには向いておらず、一匹だけで飼うことが基本です。
寿命
シンガプーラの平均寿命は11歳~15歳で、一般的な猫の平均寿命と変わりません。
気をつけたい病気
シンガプーラに起こりやすい遺伝性疾患は、ピルビン酸キナーゼ欠損症による貧血があります。
また、肥大型心筋症と呼ばれる遺伝性疾患も比較的起こりやすいと言われています。
この病気にかかると、元気がなくなったり、食欲が落ちたり、多飲多尿といった症状が見られますので、まずは獣医に診てもらいましょう。
そして、シンガプーラは依存心が強い猫でもあるため、飼い主と離れ離れになる期間が長すぎると精神的に参ってしまい、脱毛や食欲不振、消化不良などを起こしてしまうことがあります。
価格相場
シンガプーラは、歴史が浅く個体数が少ないこと、大人しくて飼育しやすいということから人気があり、価格相場は18万円から30万円ほどとなっています。
今後、繁殖状況が変われば値段も下がってくるかもしれませんが、シンガプーラは外見上の個体差が出にくいタイプの猫ですので、価格相場はほぼ一定となっています。
ペットショップやブリーダーから購入することができますが、里親の募集も盛んに行われていますので、気になる方は連絡してみることをお勧めします。