性格/歴史
チワワは世界一小さな犬種として知られています。
その祖先は古代メキシコに生息していたテチチという犬種で、16世紀にスペインが南米に侵略したときに絶滅の危機を迎えますが、1850年にメキシコのチワワという町で発見された3匹のテチチが現在のチワワの基礎犬となっています。
その後繁殖と犬種の固定化が繰り返され、50年ほどして現在のチワワに近い形になったと言われています。
その性格は明るく陽気で勇敢です。また侵入者に対して敏感に反応するので番犬としても優秀ですが、怖がりゆえに吠えている場合もあります。
魅力
チワワの魅力はその小さなサイズにあります。どこかに出かける際にもキャリーバッグの中に入れることができるほどの小ささです。
また運動が室内だけでも十分だったり、餌代も中型犬や大型犬ほどはかからなかったり、飼育のしやすさも人気の理由と言えるでしょう。
飼い主に抱きかかえられることや撫でられることを好む傾向があり、メキシコの人々はチワワを湯たんぽがわりにしていた、という話も伝わっているほど愛されやすい性質も大きな魅力です。
飼い方
チワワは明るく活発な性格ですが社会性が低いため、防衛意識が勝りすぎると無駄吠えをしてしまうことがあります。そのため子犬の頃から積極的に外に連れ出してやり、ほかの犬などと触れ合わせることが大切です。
また勇敢すぎるため大きな犬にでも挑みかかってしまう傾向がありますので、ドッグランなどに連れ出した場合には注意する必要があります。
そのサイズの小ささから温度変化に弱い一面もありますので、夏場や冬場には室温を25度前後に保っておくことも重要なポイントです。
寿命
チワワの寿命は10歳から16歳で、他の犬よりも平均寿命は長いです。日本国内では、20歳以上生きたケースもあるようです。
気をつけたい病気
チワワの中には頭部に「ペコ」と呼ばれる凹みのあるものが多いことで有名です。これは頭蓋骨の接合部分ですが、この部分が不完全なまま生まれてくる個体が多いためです。
この「ペコ」は成長するにしたがって消えてしまうこともありますが、結合部がきれいにふさがらなかった場合には水頭症のような神経疾患につながる恐れがあります。
また関節が弱いので脱臼や骨折を起こしやすいのも特徴です。特に後ろ足を脱臼しやすいので、運動中に急に動きが鈍くなったり変な動きをするようになったら、早めに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
価格相場
チワワの平均的な価格相場はおよそ15万円から25万円ほどです。
ただし毛色や毛の長さなどによりその価格は変わってきます。チョコタンヤブルータン、ホワイトソリッドなどの毛色のほか、珍しい毛色である場合は価格が高くなります。
またメスのチワワのほうがオスよりも落ち着いていると言われているため、メスの方がオスよりも少し高めの価格になっていることが多いです。
そのほか、毛の長いロングの方が毛の短いスムースよりも若干値段が高く設定されています。