性格/歴史
チンチラは原産国がチリのアンデスで、ペルーやボリビアなど南米の歴史との結びつきが強い動物です。その柔らかく質が良い毛皮は王族のシンボルとされ、また貢ぎ物としても使われました。
乱獲がされるようになるとチンチラはどんどんと数を減らしていき、今では絶滅寸前だと言われています。
現在、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧IB類(EN)に分類されている、絶滅危惧種です。ワシントン条約により保護対象動物となっており、現在ペットとして飼えるのは、ペット用に繁殖されたチンチラになります。
もともとは人間と共存していた動物であるためその性格は人懐っこく、また動物の中では清潔な方であるため多少神経質な部分があるとされます。飼育の際はこまめに掃除をするなど、ストレスをなるべくあたえないことが重要です。
魅力
チンチラの魅力、それはなんといっても人懐っこい性格とその滑らかで綺麗な毛皮です。
たいていの動物は人間やほかの動物を恐れたりしますが、チンチラの場合は好奇心のほうが旺盛であり、自ら近くに寄ってきたりします。前足を器用に使い、与えた餌の食べ方もとてもかわいらしく人気があります。
また、しっかりとした世話をすれば病気にはかかりづらいという丈夫さや、他の小動物に比べて寿命が長い点も魅力として挙げられます。
飼い方
チンチラを飼う際には、飼い方をしっかりと頭に入れて正確な世話をする必要があります。
いくら丈夫とはいえ、神経質であるがゆえにストレスが溜まってしまうと体調不良を起こしてしまいます。相性が合わない個体を同じケージで育てると、ストレスを感じてケンカをしてしまうので、注意しましょう。
特に気をつけることは、チンチラの弱点でもある猛暑への対策をすることです。適温は17~21℃で、夏場は25℃以上にならないように気をつけてください。もともと涼しい気候のところで活動していた動物ですので、温度や湿度の管理をエアコンや除湿器などで徹底しなければなりません。
こまめに一緒に遊んであげたり砂遊びをさせたりすることは、ストレスの発散の場であるためそういったことも必要です。
寿命
小型のペットの寿命がおおかた10年あたりの中、チンチラの寿命は10~15年と言われています。中には、20年も生きたという事例も。そのため、長くに渡って愛情をそそぐことができます。
食事
チンチラ専用フードや牧草が主食になります。これらを毎日必ず与えてください。基本的にこれで問題ありませんが、時々小松菜や人参、キャベツといった野菜やりんごなど果物を少量与えれば良いでしょう。
気をつけたい病気
病気対策で気を付けたいこととして、一番に気にかけてほしいのは不正咬合についてです。
チンチラの歯は非常に丈夫で、硬いものでもかじることができます。そしてチンチラの歯は生きている限り伸び続けます。
野生のチンチラであれば、硬いものをかじり伸びた歯を削るなどしてバランスをとっていますが、ペットとなるとそのバランスが崩れてしまうことがあります。
崩れてしまうと歯の伸びすぎで食が細くなったり、歯の病気にかかってしまったりします。病気に気を付ける場合には、歯の管理に注意するのが重要となります。
価格相場
チンチラの価格については、2万円~8万円の間で取引されることが多いです。
一般的なグレーの毛色のチンチラはある程度安く買えるのですが、そこから品種改良によって生まれる違う色のチンチラは高値で取引されます。また、生後何ヵ月かにもよって値段は変わってきます。
購入を検討する場合にはまず生まれてからどのくらいか、そして毛の色はどのような色がいいかをある程度決めてから店に出向いたほうが相談がしやすいので、おすすめします。
チンチラの基本情報
分類 | げっ歯目チンチラ科チンチラ属 |
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体長 | 頭胴長:25~26cm 、尾長:17~18cm |
体重 | 420~600グラム |
生態 |
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