性格/歴史
日本スピッツの祖先犬が国内に入ってきたのは1920年頃だと言われています。
当時の記録には単にホワイトスピッツとしか残っていないためはっきりと犬種を断定することは難しいものの、外見上の特徴などからそのルーツはジャーマン・スピッツにあるのではないかと推測されています。
日本スピッツは活発で遊び好き。かつては乱繁殖の影響もあり無駄吠えが多い犬種とのレッテルを貼られた時期もありました。しかし、近年では改良が進み、番犬としての能力は残しながらも穏やかな性格が持ち味の飼いやすい犬種となっています。
魅力
白一色の長くてふわふわとした被毛が日本スピッツの特徴です。
ピンと立った耳や飾り毛のある尻尾、すんなりとした優雅な手足など、スピッツ特有の小柄で愛らしい外見に魅了される愛犬家は少なくありません。
飼い主や家族に対しては愛情深く接し物覚えも良いため、しつけがしやすい点も人気の理由のひとつと言えるでしょう。
子供や他の動物とも仲良くできるので、先住犬や小さなお子さんが居る家庭でも問題なく飼うことができます。
飼い方
日本スピッツは暑さが苦手であるため、健康を維持するためにも室内飼いをおすすめします。
豊かで美しい被毛を保つためには定期的なお手入れが欠かせません。量の割にはもつれにくい毛質をしている反面、ダブルコートで換毛期にはかなりの抜け毛が出るため、季節によってはより小まめなブラッシングが必要となります。
またストレスが溜まると神経質な面が出てしまう場合もありますので、運動とコミュニケーションの時間は十分取るようにしてください。
寿命
日本スピッツの寿命は平均11歳から13歳程度です。
気をつけたい病気
日本スピッツは比較的丈夫で、健康面での心配が少ない犬種です。ただし膝蓋骨脱臼を始めとする関節の病気、長毛の犬種に多く見られる皮膚疾患には注意する必要があります。
膝蓋骨脱臼に特に気を付けなければならないのは、子犬から成長期にかけてです。体が出来上がっていないこの時期は関節に負担がかかりやすくなっています。
高低差のあるところへの上り下りはなるべく避けると共に、散歩など日常生活の中で筋力を鍛えるようにしましょう。
膿皮症やアレルギー性皮膚炎等の皮膚疾患を予防するために、小まめなブラッシングや定期的なシャンプーで被毛や地肌を清潔に保つことも大切です。
価格相場
ペットショップもしくはブリーダーからの購入が、日本スピッツを迎え入れる主な方法となっています。
以前はペットショップではほとんど姿を見ることができませんでしたが、近年の人気増加に伴い徐々に取扱い店舗は増えてきています。
平均価格は20万円程度で、直販である分ブリーダーの方がやや安めの価格設定となっているようです。
価格は月齢や容姿、被毛の状態等によっても変わってきますので、ワクチン接種や健康診断の有無と併せて子犬の状況を確認しておくと良いでしょう。
