性格/歴史
カメというとゆったりとしたイメージがありますが、ミドリガメは気性の荒い個体が多いです。
エサを手から食べるようになるような飼い主になつく個体も多いですが、成長にともなって気性が荒くなり、飼育が難しくなることもあります。一方、日本に昔からいるゼニガメ(クサガメ)は穏やかで人懐っこいです。
ちなみに、ミドリガメは正式名称ではなく、ミシシッピアカミミガメの幼体のことを呼びます。
その名の通り、もともとはアメリカ合衆国に生息するアカミミガメの亜種だったのですが、アメリカ国内で流通が規制されたことから、日本では80年代以降に大量に輸入され、縁日などでよく目にするようになりました。
魅力
スキンシップをとれ、楽しみながら飼える爬虫類というところがミドリガメの魅力です。幼体は活発でよく動き、見ていて可愛らしいですし、手からエサを食べるくらいになつくことがあります。
ミドリガメは丈夫で飼育しやすく、初心者向き。大人だけでなく、子どもでも飼いやすいペットであることもおすすめのポイントです。
飼い方
ミドリガメは丈夫でめったに病気になりませんが、気温が低すぎると食欲がなくなり、体調を崩す可能性があります。そのため、冬場は水温が20℃以下にならないように保温することに気をつけましょう。
また、皮膚病の予防やビタミンの形成をおこなうために、紫外線を浴びなければいけません。ベランダなど室外で飼育する場合は日光浴ができる環境を作る必要がありますし、室内で飼育する場合は紫外線ライトを使用する必要があります。
ミドリガメを飼う際に、もう1つ気をつけたいのは、触った後に清潔にすることです。ミドリガメはサルモネラ菌を保菌しています。排泄物から感染する可能性があるので、触った後には手洗いや消毒をきちんとおこなうようにしてください。
寿命
ミドリガメの寿命は、20~30年です。長寿な動物で、40年生きたという例もあります。
気をつけたい病気
他のペットと違い、ミドリガメは丈夫で病気にかかりにくいです。しかし、飼育環境によって様々な病気にかかる可能性があるので、注意しましょう。
例えば、皮膚病や甲羅が柔らかくなってしまうクル病などがあります。ただ、清潔な環境を保って、適度に日光浴(紫外線をあてる)をさせ、温度管理をしていれば、防げる病気がほとんどです。
価格相場
ミドリガメの価格は500~1,000円と、他のカメに比べると価格帯は低めです。
室内で飼育する場合は、紫外線ライト(トゥルーライト)や水中ヒーター、エアーポンプなど、飼育設備の費用も考慮しておく必要があります。