「動く宝石」とも呼ばれるヨークシャー・テリアの特徴と飼い方

ヨークシャー・テリア

性格/歴史

ヨークシャー・テリアは通称「ヨーキー」とも呼ばれており、正式名称は「ブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャーテリア」です。

19世紀中頃にイギリスのヨークシャー地方で人間の食べ物を荒らすネズミを捕るための犬として作出され、主に労働者たちの間で飼われていました。

しかしその愛らしいサイズや被毛の美しさ、明るく活発な性格が評判を呼び、貴族たちの間でも飼われるようになります。1800年代後半にはアメリカに上陸し、世界中に広まりました。

ネズミを捕るために作出されたことからその性格は勇敢で負けん気が強いのが特徴です。

魅力

ヨークシャー・テリア

ヨークシャー・テリアの魅力は美しい絹のような被毛の美しさにあります。左右対称に細くしなやかな直毛が伸び、地面まで届くフルコートのスタイルが定番です。

毛色は幼い頃はブラック・タンですが成長とともにスチールブルーと呼ばれる青灰色やゴールド、シルバーなど生涯で7回ほど色が変わり、「動く宝石」とも呼ばれています。

その小さいサイズも魅力でチワワと同様に最も小さい種類の犬としてギネスブックに登録されたことがあります。

飼い方

ヨークシャー・テリアは比較的抜け毛が少ないと言われていますが、細く絡まりやすい毛のためブラッシングを毎日行ってあげることが大切です。

頑固で自己主張もすることからその気質は「テリア気質」と呼ばれ、育て方を間違えるとわがままな犬になってしまいます。子犬の頃からしっかりとしたしつけをして上下関係を理解させておくことが大切です。

寿命

寿命は平均で14から15才くらいと言われています。

長寿の犬種ではあるものの、シニアの早い段階で心臓病になってしまうこともあります。定期的な健康診断を欠かさないようにしましょう。

気をつけたい病気

ヨークシャー・テリアがかかりやすい病気としては門脈シャントが有名です。

これは本来ならば腸管で吸収されて肝臓に運ばれ、そこで解毒されるはずの毒素が、シャントと呼ばれる余分な血管のために肝臓で処理されないまま体内に回ってしまう病気です。

その多くは2才頃までに発症し、治療せずにほうっておくと最悪の場合は死に至ることもあります。嘔吐や下痢、食欲不振などは発症の可能性があるので早めに獣医に行くようにしましょう。

また小型犬に起こりやすい膝蓋骨脱臼、気管虚脱などにも注意が必要です。

価格相場

ヨークシャー・テリアは被毛の毛並みと毛色によってその価格が大きく異なり、価格が5万円以下の場合もあれば50万円以上という場合もあります。

親犬がドッグショーで評価されるような美しい被毛である場合や、将来美しく変色していく可能性が高い子犬ほど高額になります。

またそのサイズも重要で、将来大きくなる可能性のある子犬は比較的価格が安くなる傾向にあります。小柄で展示しやすい犬種であることからペットショップでも多く販売されています。

「動く宝石」とも呼ばれるヨークシャー・テリアの特徴と飼い方

この記事が気に入ったらいいねしよう!

「いきもんぱらだいす」の
最新情報を受け取れます