性格/歴史
マンクスの起源は諸説ありますが、17世紀から18世紀頃にかけてイギリス領マン島に貿易商人が立ち寄った際に置いていったネコが尻尾の短い突然変異種の子孫を残したという説が一般的です。
マンクスは温厚で友好的、大人しくどっしりした反面遊び好きという一面も持ち合わせています。
飼い始めの頃は物静かな雰囲気ですが、一度飼い主と信頼関係が築き上げられると積極的に遊んでコミュニケーションを求めてくる愛嬌のある性格です。
魅力
マンクスは全体的に丸みを帯びてふっくらしたルックスと極端に短い尻尾がトレードマークです。
尻尾の長さによってマンクスは4種類に分類され、中でも尻尾が全く生えていない「ランピー」は希少種としてペットショップはもちろんキャットショーなどでも人気を集めています。
「ノアの箱舟に最後に飛び乗った際に扉に尻尾が挟まって無くなった」と言った逸話も囁かれるマンクスの短い尻尾はどこか神秘的な魅力を感じるポイントです。
飼い方
マンクスは運動量がそれほど多くない品種であるため、カロリーの高いエサを与え続ける事はあまり好ましくありません。
ジャンプ力の高いネコなのでキャットタワーを設置したり、おもちゃで一緒に遊んであげるなどして適度に運動させてあげると良いでしょう。
短い尻尾の付け根はデリケートであまり触られることを好まないので、抱き上げたり撫でる際は尻尾周辺になるべく触れないように注意が必要です。
寿命
マンクスの平均寿命は11歳～14歳程度と言われています。
気をつけたい病気
しっぽのないマンクス「ランピー」は致死性の劣勢遺伝子を持っており、慎重な交配が行われています。
この致死性遺伝子を両親から受け継ぎ2つ揃うと死に至ってしまう為ランピー同士の交配や、3代続けてランピーを交配することはタブーです。
ランピーの劣勢遺伝子は1つだけでも様々な疾患を発症する事があり、品種独特の疾患であるために「マンクス症候群」と呼ばれています。
生まれた子猫にマンクス症候群の可能性があるかどうかは生後半年程経過しないと判別が出来ません。歩き方や排便の様子がおかしいなど小さな異変でも気づいたら動物病院に相談するようにすると良いでしょう。
価格相場
マンクスは愛嬌のある人気品種ですが入手が難しいネコでもあり価格相場はペットショップで15万～20万円程度、専門店のブリードタイプでは20万～30万円程度となっています。
マンクスは尻尾が無い分だけ後ろ足の筋肉が発達しており、ピョンピョン跳ねる様な歩き方から「ウサギ猫」と呼ばれる事もある品種です。後ろ足が太く元気に歩き回っているマンクスは健康的であると言えます。
一般的には尻尾が短い程人気とされていますが、実際間近に見てお気に入りのマンクスを探してみると良いでしょう。
