性格/歴史
ロシアンブルーはその名の通り、ロシアが原産です。18世紀中頃にイギリスや北欧に伝えられました。しかし第二次世界大戦中に個体数が減ってしまったので、ブリティッシュ・ブルーやシャムネコとの交配によってこの猫種を復活させたという歴史があります。
性格はおとなしくて、猫を飼うのが始めての人にとっても扱いやすい猫種です。
最初は臆病で警戒心が強くて人見知りをするかもしれませんが、慣れてくると飼い主に忠実で、まるで犬のように甘えてきたりする側面も持っています。
魅力
ロシアンブルーの最大の魅力はそのシルバーがかったブルー一色の毛並みです。短毛種で光の加減によって微妙に毛の色が変化する、見事なシルバーの絨毯のようです。気品をどことなく感じるほっそりとしたスタイルも魅力のひとつといえます。
ロシアンブルーの魅力をもう一点加えてみれば、エメラルドのようなグリーンの目の色でしょう。ただしこの目の色、子猫のころはにぶい青色をしています。
もちろん飼い主にまるで犬のように忠実なロシアンブルーの性格は、飼い主にとってはたまらない魅力のひとつです。
飼い方
ロシアンブルーはよく運動をしてよく食べる猫種です。スレンダーな体型を保つために十分な運動をさせて、食生活をしっかりと管理する必要があります。キャットタワーや階段、登り木などを飼っている部屋に設置して、自然に運動をしやすい環境を作り出しましょう。
ロシアンブルーは短毛種ですが、被毛が厚いため寒さに強く暑さが苦手です。夏の盛りにはクーラーを上手に使って愛猫が夏バテしてしまわないように、注意をして下さい。
寿命
ロシアンブルーの平均寿命は10歳から13歳くらいで、猫一般の平均寿命の約15歳に比べたら少し短命な猫種です。
ただし飼い方によっては長寿を保つこともあるので、よい飼育環境を提供してあげて下さい。
気をつけたい病気
ロシアンブルーは尿路結石になりやすい猫です。
ロシアンブルーの排尿行動をよく観察して、トイレに行く回数が増えたり、尿量が少なくなったり、血尿が出たりするなど異常行動が気になったら、すぐに獣医師のところへ連れて行って適切な治療を受けさせる必要があります。
尿路結石の予防はキャットフードで可能。ミネラルのバランスがよくて、尿のpHが適切にコントロールされるようなキャットフードを与えると良いです。
さらに水を良く飲ませる工夫をしたり、猫がトイレに行くのを嫌がらないようにトイレをいつも清潔に保つ努力をするようにしましょう。
価格相場
ロシアンブルーをペットショップで購入する場合、生まれて間もない子猫ほど高価になる傾向がありますが、価格は1匹でおよそ10万円から15万円くらいです。
一方専門のブリーダーからロシアンブルーを購入する場合には、ペットショップで購入するよりも安く、1匹でおよそ6万円から13万円が目安です。
価格の幅がペットショップより大きいのは、キャットショーのチャンピオンの血統だったりすると高くなるなどのケースがあるからです。