性格/歴史
フェレットは古来より人間と共に暮らして来ました。特にウサギの狩猟を行うハンターとして重宝され、ローマ人によってヨーロッパの各地へ、やがて世界各国に広まり飼育されるようになりました。
もともとヨーロッパケナガイタチが家畜化したもので、フェレットはイタチの一種です。基本的に去勢・避妊手術を受けているので、野生化して繁殖するということはないので、そういう点で、日本で言うイタチとは差別化されています。
性格は社交的で大の遊び好き、好奇心旺盛で様々なものに興味を示します。また、一説には人間の幼児と同程度の知恵を持っているともいわれており、多様なしぐさを通じてコミュニケーションをとることができます。
時にはその頭の良さと身体能力の高さが思わぬトラブルを招くこともあるので、注意が必要です。
魅力
フェレットの魅力は何と言ってもその愛くるしいフォルムと、生涯を通して変わらない遊び好きの性格です。
トンネル状のおもちゃに潜ったり追いかけっこをしたり猫じゃらしに飛びついたり、起きている間はとにかくパワフルに、そして楽しそうに遊びまわります。
また、愛情深い一面もあり、しっかりと世話をして遊んであげれば犬や猫と同様に懐いてくれます。飼い主に抱っこをせがんだり遊びに誘ってきたり、簡単な芸を覚えてくれることもあります。
飼い方
飼育の際は一般的にはケージを使用しますが、定期的に室内を散歩させたり遊んであげたりして運動させる必要があります。
また、フェレットは高い温度や湿度に非常に弱く、汗をかくことができないため、特に夏場の飼育環境は注意が必要です。
フェレットは肉食動物であり、主食は動物性たんぱくです。野菜や穀物に含まれる食物繊維は消化できないので、過剰に与えてしまうと健康を害する恐れがあります。
寿命
フェレットの寿命は4~7年と言われています。
幼獣期・成獣期・高齢期と、ライフステージに合ったエサ選びや環境が必要になります。
気をつけたい病気
フェレットにとって特に注意すべき病気は、三大疾患と呼ばれる「インスリノーマ」「副腎腫瘍」「リンパ腫」です。
「インスリノーマ」はインスリンの過剰分泌による慢性的な低血糖、「副腎腫瘍」は腎臓の近くにある臓器である副腎の腫瘍化や肥大化、「リンパ腫」は血液の癌で、残念ながらはっきりとした原因や予防方法は判明していません。しかし、外科的措置や内科的療法で進行を遅らせたり容態を安定させたりすることが出来ます。
また、フェレットには汗腺がまったくないので、熱中症にも注意してください。適温は15~22℃と言われています。
他にも、人間の風邪やインフルエンザに感染してしまいます。幼獣や高齢のフェレットは命に関わることもあるので、十分注意が必要です。
価格相場
フェレットの生体価格は、おおよそ3万円~15万円です。
価格に大きな開きがありますが、これは主に種類や出身地、毛の色、血統によって値段が異なるためであり、値段によってフェレットの良し悪しが決まるものではありません。希少価値が高く、珍しいカラーの個体ほど値段が高くなります。
マーシャルフェレットやパスバレーフェレットは平均3万円~6万円でおとなしい性格の個体が多く、初心者にも飼いやすいので、日本ではポピュラーな種類となっています。
フェレットの基本情報
分類 | ネコ目(食肉目)イタチ科イタチ属 |
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体長 | 35~50cm |
体重 | 700~2,000グラム |
生態 |
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