性格/歴史
ミニチュア・シュナウザーはドイツ原産の犬種です。その歴史はとても古く、15世紀頃から農作業での害虫駆除やネズミ捕りとして飼われていました。
シュナウザーという言葉はドイツ語で「小さなひげ」という意味をもち、ミニチュア・シュナウザーの顔の特徴から名付けられました。
シュナウザー種と呼ばれる犬種で最も小さいこの犬種は、スタンダード・シュナウザーの特徴をなくさずに小型化させたいという理由からプードルやミニチュアピンシャーなどと交配して生まれた犬です。
魅力
ミニチュア・シュナウザーは遊びが大好きで好奇心旺盛な犬なので最も人気のあるテリア種です。
飼い主に従順でしつけがしすく、人間の脳を持っているといわれるほど頭の良い犬です。
番犬としての素質も抜群で、周りに目を配って俊敏に動く活発な一面を持っています。子犬の時期から社会性を学ばせることで、他の動物たちとも仲良く過ごすことができます。
子どもとの相性も非常によく、子どもの面倒をみるという愛情深さがあるので家庭犬に適していると言えるでしょう。
飼い方
ミニチュア・シュナウザーは活発で遊び好きな犬ですが、運動は散歩や庭で遊ばせる程度で十分です。
温暖な気候であれば外の環境に耐えられますが、基本的は屋内で家族とともに過ごさせてあげるのが理想的です。
またミニチュア・シュナウザーは、体臭がほとんどなく抜け毛も少ない犬種なので2~3カ月に1度のトリミングやバリカンで毛を剃ると美しい被毛を保てます。
ドッグショーに出るようなミニチュア・シュナウザーは手で毛を抜くストリッピングという方法を行い、丈夫で固い発毛を促進します。
寿命
ミニチュア・シュナウザーの平均的な寿命は12~14歳といわれています。
気をつけたい病気
ミニチュア・シュナウザーを飼うときに気をつけておかなければならない病気は尿路結石症、進行性網膜萎縮症、フォンビルブランド病などです。
フォンビルブランド病とは止血機能を果たす血小板に異常が見られる病気で、ケガを負ったときになかなか血が止まらない、尿に血が混じるといった異常出血を起こします。ミニチュア・シュナウザーは遺伝的にこれらの病気を発症しやすいといわれています。
病状次第では手術や薬の投与で治る場合もありますが、病気のほとんどが遺伝性のものなので繁殖犬の遺伝子検査によってこの病気を発症する犬が生まれないような選択的な繁殖も可能になっています。
価格相場
ミニチュア・シュナウザーの価格相場は15~30万円です。
この価格の差は性別・毛色・血統の3つによるものです。一般的に子孫を残すことができ、出生率が少ないという点からメスのほうが価格は高くなります。
ミニチュア・シュナウザーの毛色はソルトペッパー、ブラック、ブラックシルバー、ホワイトの4種類。その中でブラックとブラックシルバーが珍しい色という理由で価格が高いです。さらに、そこから色がくっきりしていると値段が上がります。
また両親、祖父母にチャンピオン犬がいるほうが値段が高いです。