性格/歴史
スフィンクスは突然変異で生まれた猫。アメリカのミネソタ州の2匹とカナダのトロントの3匹を起源にする無毛の猫で、発見されたのは1966年と歴史は浅いです。
古代エジプトの猫と勘違いする人も多いですが、見た目が似ているということでスフィンクスと名付けられただけで、起源が古いわけではありません。品種として認められたのは1980年で比較的新しい種類の猫といえます。
スフィンクスは人になつき社交的で甘えん坊、活発な性格で人に遊んでもらうのが大好きな性格です。
魅力
スフィンクスは映画「E.T.」のモデルにもなったと言われるほど他の猫と違う外見をしています。
無毛種といわれますが、実は桃の実のような細い毛が生えています。その毛は「ビロード」のような心地よい肌触りです。
また体毛がほぼ無いことで皮膚のしわが大きく寄っていますが、このしわが多いほうが良いスフィンクスと言われています。
毛が無いことで耳や目が大きく強調され独特な雰囲気と見た目が特徴になっていますが、外見とは裏腹にミスマッチとも言える活発さや人懐っこい性格がこの猫の魅力といえます。
飼い方
スフィンクスには体を保護する体毛がほとんど無いので、紫外線などに直接当たる環境では皮膚疾患の心配があります。そのため、室内飼いするべきです。
丸裸でいるようなものなので、室内では室温を一定に保ち毎日体を拭いてあげたり、1週間に1回、弱酸性のボディソープなどで体を洗ってあげたりすると良いでしょう。
スフィンクスは皮脂が溜まりやすく、こまめに清潔にしておくことで弱い皮膚を保護して病気予防するのです。
寿命
普通の猫より病気にかかり易い為か寿命は少し短めの12~14年といわれます。ただ、それよりも長く生きたスフィンクスもいますので、環境次第ともいえます。
気をつけたい病気
スフィンクスは体毛がほぼ無いので他の猫よりも体温の調節が苦手で、低体温症には注意するべきです。暑くても寒くてもダメで、直射日光に当てることも皮膚がんのリスクを避ける意味でもやめたほうが良いでしょう。
また、皮膚が露出しているので大変怪我をしやすい猫です。また、活発な性格なので、爪はきちんと切って遊び場に怪我の原因になりそうな危険なものを置いておかないように注意してください。
皮膚のしわが多く、汚れがたまりやすいので、毎日でも体を拭いてあげないと皮膚疾患にかかりやすくなります。
価格相場
スフィンクスはペットショップ等ではまず見ることがありません。少し他の猫に比べて入手しにくいです。そのためブリーダーから直接購入するほうが確実でしょう。
子猫の価格相場としては20~40万円といったところ。他の猫よりも高額です。さらに、珍しい色であったり、体のしわが多かったり、血統が良かったりすると60~100万円、場合によっては150万円ほどに上がるケースもあります。
海外では、毛を剃った子猫をスフィンクスとして販売する悪徳ブリーダーが
ちなみに良い子猫の選び方は長い毛が生えておらず、皮膚が清潔でベタベタしていない健康な子猫です。