愛すべきペットの猫が年を取ってくると、できるだけ長生きしてくれるように飼い主は祈ることでしょう。そんなとき、工夫したいのが老猫に相応しい食事を用意することです。
ここでは、年を取った猫の食事について気をつけたいことを3つ挙げてみました。
フードの形状に注意を払う
老猫になると、固形物を食べることが困難になっていく傾向が見られます。顎の筋肉や歯の力が衰え、物を良く嚙むことができなくなっているからです。この点では、人間と似ているといえるでしょう。
そこで、歯が弱っていても食べやすいような形状でフードを出すように工夫するようにします。
たとえば、固形状のフードを細かく砕いて粉のようにすることです。また、いっそのことミルクやお湯をかけてふやけさせるのもひとつの方法でしょう。老猫にとってはウェットなフードのほうが食べやすい場合もあります。
ウェットなフードは差し出す前に電子レンジなどで軽く温めてあげましょう。温めると臭いが強くなって老猫の食欲を増進させることに役立ってくれます。
老猫用のフードに切り替えよう
飼い猫が年老いていく姿は、多くの飼い主が認めたくない事実です。しかし、事実は事実として向き合わなければ、適切な世話ができなくて寿命を縮めさせる可能性もあります。
そこで、できるだけ早く老猫用のフードに切り替えることをおすすめします。
犬や猫のフードは年齢ごとに種類が定められており、年を重ねるごとにフードも変えていくのが望ましいとされています。年を取って運動量が少なくなった猫に高カロリーの若い猫向けフードを与えていては、肥満の原因となります。
また、内臓に負担をかけて腎不全などの原因にもなりかねません。表面的にはまだまだ元気に見えていても、早い段階からフードを変えてあげた方が猫の内臓を守り長生きへとつながるのです。
食欲が低下したらどうすればいい?
猫も晩年になると食事をすること自体が困難になっていきます。そもそも食欲がわかず、出された食事も取らないようになっていく可能性もあります。結果、ますます体力は衰えて健康を損なってしまうのです。
老猫にも食事を与えて長生きしてもらうには、飼い主側の工夫が不可欠でしょう。まず、スプーンやスポイトなどを駆使して、猫の口に食事を入れてみる方法があります。
また、あえて口ではなく流動食を鼻につけてみることもおすすめします。食欲がなくても不快感から、猫は流動食を舐めとろうとするからです。
まとめ
以上、老猫の食事で気をつけることを3つご紹介しました。
老猫になれば若い猫のように自分から食事を進んでとることは少なくなっていきます。飼い主との絆が試されていると思えば、老猫に食事を与える時間も苦にならないのではないでしょうか。