性格/歴史
メインクーンはアメリカのニューイングランド地方メイン州が原産の猫で、アメリカにおける最古で最大の品種です。
メインクーンの起源については諸説あり、カナダの野生猫をルーツとし、土着猫とアライグマの混血であるとする説やペルシャ系かアンゴラ系の猫が中国からクーン船長によって北アメリカに連れて来られ、この猫が始祖となったとする説などがあります。
その性格は温和でやさしく、猫でありながら飼い主に忠実なのが特徴です。
魅力
メインクーンの魅力はその大きさにあります。
「穏やかな巨人」という愛称がつくほど大きくなり、中には体長が1メートルを超える場合もあります。世界最長の猫としてギネスブックにも登録されています。
また賢く器用な猫なので、飼うのに手間がかからないのも人気の理由の一つと言えるでしょう。
棚の戸を開けたり水道の蛇口をひねったりということもトレーニングをすればできるようになります。犬と同じように飼い主が投げたボールを取って帰ってくるといった遊びも可能です。
飼い方
飼う際の注意点としては、あまり運動量の多い猫ではないものの適度に上下運動などを取り入れて運動させてあげることが大切です。
また毛がもつれやすいので、毎日朝晩1回ずつはブラッシングをしてあげることも重要なポイントです。
特にオイリーな体質の場合は毛がさらにもつれやすくなるので、その際は油分を除去するようなシャンプーを使用することで毛玉を防ぐことができます。
寿命
メインクーンの寿命は14年前後で、他の猫と比べても比較的長生きする猫種と言えるでしょう。
気をつけたい病気
メインクーンは比較的健康で丈夫な猫ですが、肥大性心筋症になりやすいので注意が必要です。
この病気は中年以降とオスがかかりやすく、発症してしまうと心不全を起こしたり後ろ足が麻痺してしまったりします。
また遺伝病としては脊髄性筋萎縮症と多発性のう胞腎が挙げられます。
どちらも現状では治療することができない病気です。しかし、遺伝子検査で発見することができるため、心配な人は飼う前の検査でリスクがあるかないかを知ることができます。
価格相場
メインクーンの価格相場はおよそ10万円から15万円ほどで、他の純血種の猫と比べても比較的お手頃と言えるでしょう。
ただ血統が由緒正しかったりホワイトやベーシック以外の珍しい毛色だと20万円を超えることもあります。
人気がある猫種のためペットショップでも多く販売されており、専門のブリーダーも多いです。
また他の猫よりもずっと大きく成長するため、餌代は一般的な猫を飼う際の倍近くは見積もっておく必要があります。