性格/歴史
アメリカンショートヘアはローマ人が10世紀頃にイギリスに持ち込み、ピューリタンがその後アメリカに渡航する際に同行したのが起源とされています。アメリカではしばらくの間、蛇やネズミを捕まえることを目的として飼われていました。
1906年に「ドメスティック・ショートヘアー」の名でアメリカン・キャット・クラブに登録をされますが、雑種ということで人気は出ませんでした。
1950年代にブリーダーがペルシャとの交配を進め、1965年に「アメリカンショートヘアー」と命名されてからは、少しずつ人気が高まっていきます。
冒険好きで陽気な反面、知的で穏やかな性格を併せ持ち、賢く躾がしやすいことで人気が広がっていきました。
魅力
アメリカンショートヘアは、アイラインで縁取られたクリクリとした目を持つ愛嬌たっぷりの顔が人気です。
もともと狩りが得意な猫なので、子猫の頃から元気で、遊んで欲しがります。猫とたっぷりと遊びたい方には、おもちゃを使った遊びによく反応するので楽しい時間を過ごせます。
とてもフレンドリーな性格で、人懐こいので猫を飼うことが始めての方にも飼いやすいです。穏やかで頭が良いので躾が楽で、飼い主さんに甘え上手なのも魅力になっています。
飼い方
アメリカンショートヘアはとても元気が良く、飼い主さんと遊ぶのが大好きな猫です。
ただクールな一面も併せ持っているので、抱っこをしたりしつこく触ったりするとストレスを溜めてしまい、病気の原因になることもあるので注意が必要です。抱っこをしている時に嫌がる素振りを見せるなら、解放して自由に好きなことをさせましょう。
甘えて遊びを仕掛けてくる時と一人になりたい時を見極めて、猫の気分に合わせた接し方をするのがアメリカンショートヘアの上手な飼い方です。
寿命
アメリカンショートヘアの寿命の平均はおよそ15歳で、他の猫よりも長いのが特徴です。
気をつけたい病気
アメリカンショートヘアを飼う時に気をつけたい遺伝性疾患に「多発性のう胞腎」があります。
両親のどちらかに遺伝子の異常が見られるケースでは、約50%の確率で発症すると言われています。
生後1〜2カ月頃から腎臓にのう胞が発生し、成長するにつれて慢性の腎不全になり命を失ってしまいます。のう胞の数が少なければ問題はありませんが、大きかったり数が増えると腎機能が大幅に失われていきます。
その他に、遺伝的に太りやすい体質なので糖尿病にかかりやすく、食事に気を付ける必要があります。
価格相場
アメリカンショートヘアの価格相場は、幼い猫ほど高値になる傾向があり、子猫の価格は平均で約10万円~15万円くらいになっています。生まれて1年以上経過すると値段も数万円まで下がります。
また、ブリーダーから直接購入する方が中間手数料などが省かれるので、ペットショップより安く買えます。
色も価格に影響しており、アメリカンショートヘアの代表色であるシルバークラシックタビーの値段はトップクラスになっています。
ペットとの相性がとても大切なのは言うまでもありませんが、足腰がしっかりとしていて元気な猫を選ぶのがポイントです。