性格/歴史
ウィペットの起源は18世紀頃、イギリスの農夫達が畑を荒らすウサギ等の小動物を退治するためにグレーハウンドと小型犬とを掛け合わせて作ったのが始まりと考えられています。
犬種として正式に認められたのは1888年。以降は整った外見と知的な性質にも注目が集まるようになり、現在ではショードッグや競技犬として高い評価を得ています。
元々は獣猟犬として作られたウィペットですが、性格は穏やかで従順です。
特に家族に対しては愛情深く献身的であるため、小さな子供の居る家庭にも適した犬種であると言えるでしょう。
魅力
特徴的な流線型のボディとすらりと伸びた長い四肢が印象的なウィペットは、俊敏性に優れた犬種です。軽やかな身のこなしと躍動感溢れる走りで多くの愛犬家を魅了しています。
活動的な犬種でありながらも普段は大人しく、無駄吠えもほとんどしません。
多彩なカラーの被毛は短く整っているため、お手入れの手間が少なくて済みます。綺麗好きであることから、臭いもあまり気になりません。
従順な性格と合わせて住環境問わず飼いやすいのも、人気の理由のひとつとなっています。
飼い方
ウィペットを飼う際には温度管理と十分な運動量の確保が不可欠です。
寒さに弱い犬種ですので、屋外での飼育はおすすめできません。常に温かい寝床を用意し冬場の散歩はなるべく日が出ている昼間に行うなど、寒さ対策は万全にしておく必要があります。
元々は獣猟犬であったため、運動不足になるとストレスが溜まってしまいます。毎日の散歩に加えて、休日にはドッグラン等で思いっきり走らせてあげるようにしましょう。
寿命
ウィペットの平均的な寿命は12歳～15歳程度となっています。
気をつけたい病気
ウィペットは一般的には丈夫な犬種に分類されますが、皮膚疾患にはかかりやすいので注意が必要です。
痒がっていたり、皮膚が赤みを帯びたりしていないかを定期的にチェックしてあげると良いでしょう。
稀に遺伝性の口蓋裂にかかる場合もあります。
口蓋裂の子犬はミルクが上手く飲めなかったり、食事が上手く取れなかったりします。放置しておくと成長に影響が出てしまう可能性もありますので、そうした症状が見られた場合には速やかに獣医師の診察を受けるようにしてください。
価格相場
ウィペットをペットショップで見かけることはほとんどありません。そのため飼育を検討している場合にはブリーダーから購入するのが一般的です。
人気が高い反面国内での出産数は少なめですので、確実に迎え入れたいという場合には予約販売を活用するのもおすすめです。
価格の相場は15万円～30万円程度となっています。両親がショーや競技会で優秀な成績を残していたりすると、値段が高くなる傾向があるようです。
一方で多彩な毛色はミックスを含め全てが許容されているため、カラーによる価格の開きはあまり見られません。
