性格/歴史
プードルはフレンチ・プードルとも呼ばれています。フレンチ・プードルは直訳すると「フランスの国犬」という意味。その言葉どおりにフランス原産という説がある一方で、ドイツが原産だという説もあり、はっきりとしたことは分かっていません。
古代からプードルの存在は確認されており、現在はペットとして愛されていますが元々は水猟犬として活躍していたようです。
性格はとても賢く、飼い主に対して従順な反面、いたずら好きな一面もあります。ですが基本的には知能が高いので、飼い主を困らせることはあまりないでしょう。
プードルには4つのサイズがある
日本ではトイ・プードルが人気ですが、プードルは様々なサイズがあります。元々は中型犬サイズでしたが、品種改良で小型化されて現在は愛玩犬として人気があります。
国際畜犬連盟およびジャパンケネルクラブが公認しているプードルは、「スタンダード(中型犬)」「ミディアム(中型犬)」「ミニチュア(小型犬)」「トイ(小型犬)」の4つ。大きさに違いがあるだけで性質的には変わりはありません。
ちなみに、トイ・プードルよりもサイズの小さいティーカップ・プードルは公認されていません。
魅力
プードルの魅力は、なんといっても飼いやすいということです。他の犬種と比べても知能の高さはトップクラスなので、初めて犬を飼われる方でもしつけはしやすいはずです。
初対面の人や犬に対しても攻撃的な態度をとることはあまりないので、おっとりした犬を飼いたいという方にも適した犬種といえます。
まるでぬいぐるみのような見た目も魅力的で、その愛らしい姿は見ているだけで癒されます。
プードルは様々なカットができるので、その子に似合うカットを見つけるのも楽しみのひとつとなるでしょう。
また、社交性が高いので多頭飼いにも向いていること、室内で飼うのに適していることも人気の理由と言えます。
飼い方
飼い方としてはプードルの被毛は硬めの巻き毛になっているので、お手入れは丁寧にしなければなりません。
被毛はもつれやすいという特徴があるため、美しさをキープするという意味でもブラッシングやコーミングは毎日してあげるようにしましょう。
また、小型犬は毎日散歩に連れて行く必要はないという意見もありますが、プードルは元々狩猟犬。運動量が不足するとストレスになってしまいます。なるべく外に連れ出すようにすることも大切です。
特に夏場などには泳ぎに連れて行ってあげると喜びます。水泳は関節炎や骨折の予防にもなるのでおすすめです。
寿命
プードルの寿命は、一般的には12歳から15歳といわれています。
気をつけたい病気
プードルは水頭症や椎間板ヘルニア、外耳炎にかかりやすいといわれています。
水頭症は脳の組織が圧迫される病気で、発生や痴呆、意識障害など様々な症状を引き起こします。
椎間板ヘルニアになると痛みの他に運動失調や麻痺といった神経症状を伴うので、命に関わる病気ではありませんが注意が必要です。症状が進むと排便や排尿もスムーズにできなくなることもあります。
外耳炎は耳掃除などの些細なことが原因になるケースもあり、耳から悪臭を放ったり耳垢の量が増えるなどの症状が出てきます。
価格相場
スタンダードプードルの子犬の販売価格は35万円前後です。
ペットショップでの販売も少なく、ブリーダーの数もあまり多くいません。購入したい人はあらかじめペットショップなどに予約を入れておくと良いでしょう。
トイプードルの場合は20から30万円ほどです。
ただ、スタンダードに忠実であるかどうかということと、その時代のトレンドによって値段が変わってきます。毛色によっても人気の差があり、レッドやアプリコットの毛色の子犬は非常に人気があるので値段も高くなる傾向にあります。
プードルは、親犬や祖父母にあたる犬がドッグショーのチャンピオンに選ばれた経歴があったり、珍しいカラーの子犬、顔立ちなど様々な要因で価格が変わることも。条件次第では100万円まで価格が上がることもあります。
逆に体が大きめであったり人気の低いカラー、色が複数混じっているプードルの場合は相場より安くなるケースも。プードルは値段が変わりやすい犬種といえます。