性格/歴史
ドーベルマンは1890年頃にカール・フリードリヒ・ルイス・ドーベルマンというドイツ・テューリンゲン州のブリーダーによって生まれました。
ドーベルマン氏が税金徴収の仕事をしていたため、優秀な警備犬の必要性を感じたからだとも言われています。
この新たな犬種であるドーベルマンはすぐに巷で話題となり、誕生からわずか10年後の1900年にはドイツのケネルクラブに公認されることになりました。
ドーベルマンは警護能力に長けていることがその特徴で、現在でも軍用犬や警察犬、麻薬探知犬として多く活躍しているなど番犬に最適の犬種です。
魅力
ドーベルマンの魅力は利口で警戒心が強い反面、その警戒心を解いたときには優しく甘えん坊な一面を見せてくれるところにあります。
怖い印象の強いドーベルマンですが、実際には愛情深く飼い主に忠実で、番犬として有能なのもそういった性格の現れと言えるでしょう。
また好奇心が旺盛で運動量も活発なので、ドッグランなどに連れて行ってあげると非常に喜びます。逆に運動量が少なくなるとストレスを溜め込んでしまうので注意が必要です。
飼い方
ドーベルマンは飼い主に忠実で訓練性が高いため、しつけのしやすい犬種です。ポイントとしては主従関係を徹底させることと、食事を与え過ぎないことです。
特にドーベルマンは警戒心が強いので、攻撃的になると他人や他の犬にケガをさせてしまうこともあるかもしれません。そういったことにならないよう小さい頃から感情を抑えるための「まて」の訓練をすることがとても大切です。
またその美しいボディラインを維持するためにも食事には気を使ってあげましょう。
寿命
ドーベルマンの寿命は10歳から13歳ほどです。
気をつけたい病気
ドーベルマンで気をつけたい病気としては遺伝的欠陥であるヴォン・ヴィレブランド病のほか、胃捻転や股関節形成不全などになりやすいので注意しましょう。
またブルーの毛色の個体にはブルードーベルマン症候群と呼ばれる部分的な脱毛が起こるケースもあります。
そのほかの注意するべきポイントとしてドーベルマンは目の病気にかかりやすい犬種ですので、目が輝いているか、目ヤニがついていないかを定期的にチェックしてあげることが大切です。
価格相場
ドーベルマンにはアメリカンタイプとヨーロピアンタイプの2種類がありますが、どちらも子犬の平均的な価格としては20万から30万円ほどです。
しかし親犬がコンテストなどで受賞歴がある場合など、血統によってはもっと高いこともあります。購入する際にはあらかじめ平均価格と比較して高すぎたり安すぎたりしていないかを確認するようにしましょう。
特に安い価格になっている場合には飼育が難しかったり先天的な遺伝疾患を持っているなどの理由がある場合もありますので、なぜ安いのかをきちんとチェックすることが大切です。