性格/歴史
ハリネズミは東アフリカ~西アフリカのサバンナに広く生息しています。日本でも化石や野生のハリネズミが見つかっていますが、基本的には外来種になります。
また、食材として扱われているところもあり、民間療法としてハリネズミの血が使われることもあったそうです。
ヨーロッパでは幸せのシンボルとして今も可愛がられていますが、国が違えばハリネズミは害獣と呼ばれることもあります。
ハリネズミは臆病な性格で、なかなかなつくのには時間がかかります。もちろん個体差がありすぐに懐いてくれる子もいますが、基本的には警戒心の強い子が多いです。
魅力
ハリネズミの魅力はやっぱり、手のひらに収まるくらいの小さな体と、愛くるしい表情ですよね。
ハリネズミは意外と表情が豊かで、怒った顔や楽しそうな顔など、色々な表情を見ることができます。出かける際に寂しそうな表情をされたら、可愛すぎて家を出れませんね。
ハリネズミの背中はなんと約2,000本の針でおおわれています。しかしながら、肉球やお腹はとても柔らかくぷにぷにで病みつきになります。
なついたら手のひらの上で安心して寝ちゃったりリラックスした姿を見ることができます。
飼い方
ハリネズミはあまり目が見えないため、聴覚がとても優れています。臆病な性格の個体が多いので、過度なストレスを与えないためにも飼育場所は騒がしくないところが最適です。
また、暑さにも寒さにも弱いので、温度管理にも気をつけましょう。適温は24~30℃になります。
食事
エサはハリネズミ専用のフードが販売されているのでそれを活用するのが一番良いですが、フェレットフードをふやかしたものでも良いでしょう。
ただ、ハリネズミは意外とグルメな動物で飽きたらエサを食べなくなることがあります。そこで定期的にエサを変えたり、何種類かを混ぜて与えたり工夫をしましょう。オレンジやリンゴなど果物や昆虫ゼリー、ミルワームを時々与えると良いと思います。
ハリネズミは夜行性で、一晩中エサを求め数回に渡って少しずつ食べる習性です。したがって可能な場合は、夜に数回に分けて与えるようにしてください。
寿命
ハリネズミの寿命は5年~10年と言われています。しかし、飼育下では2~5年程度と病気を発症して短命になることが多いです。
気をつけたい病気
ハリネズミによく見られる皮膚の病気の一つが、疥癬ダニによるダニ症です。
針の付け根にフケがみられ、針が抜け落ちたり激しいかゆみがみられることがあります。症状が進むと食欲が落ちたり元気がなくなったりしてしまいますので、迎えた際に病院で確認してもらいましょう。
また、高齢になると歯肉炎などの歯周病も起こりやすいです。歯肉が腫れていたり、食事に時間がかかったりしてしまいます。ドライフードのようにある程度固さのあるエサを与えるようにすれば、予防になります。
ハリネズミは病気が原因で短命に終わるケースが多いので、定期的に病院にかかるようにしましょう。そのため、エキゾチックアニマルも受け入れている動物病院を探しておくことも重要です。
価格相場
ハリネズミの相場は15,000円~40,000円程度です。ちなみに、日本でペットとして飼育できるのは「ヨツユビハリネズミ」です。
値段には大きな差がみられますが、これは原産国やカラーによって変わります。外国産の場合、値段は安く設定されることが多いですが、国産のハリネズミに比べ育成環境が悪い場合があります。また、アルビノなど珍しい色の個体は価格が高くなります。
地方ではあまりハリネズミを取り扱っている店舗が少ないため、都市圏で買うことをおすすめします。
ハリネズミを飼うにあたっての初期費用は、ケージや遊び道具などを含めて大体15,000円程度です。
ヨツユビハリネズミの基本情報
現在、日本でペットとして飼育できるハリネズミは「ヨツユビハリネズミ(ピグミーヘッジホッグ)」だけです。
分類 | ハリネズミ目ハリネズミ科ハリネズミ亜科アフリカハリネズミ属 |
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体長 | 14~21cm |
体重 | 200~300グラム |
生態 |
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