性格/歴史
リスは、ペットとして長い歴史を持っています。古代ローマでは、すでにペットとして飼育されていたそうです。1955年頃から日本でもシマリスがペットとしてブームになり始め、今でも多くの人に親しまれています。
野生のシマリスはほとんどが北米大陸に生息。シベリアシマリス、チョウセンシマリスがユーラシア大陸、韓国、中国などに分布していて、日本ではシベリアシマリスの亜種であるエゾシマリスが北海道にのみ生息しています。ちなみに、ペットとして飼育されているシマリスのほとんどは海外からの輸入です。
性格は、好奇心旺盛でやんちゃでいたずら好きだったり、内気で臆病、もしくは人懐っこいなど大きな個体差があります。
飼育しているシマリスがどんな性格なのかを早めに把握出来れば、注意すべきポイントも見えてきます。
魅力
シマリスの魅力は、なんといってもその愛らしさです。クリクリとした大きな目、ふさふさのしっぽ、ものを食べるときの仕草、口の中一杯に食べ物を頬張ったときのなんとも言えないあの表情など、見ていて時間を忘れてしまいます。
飼育環境を上手に整えると、手のひらや肩に乗って甘えてきたり、遊んだりするほど懐きます。
あとは、犬のように吠える事もなく、50cm四方という省スペースで飼育ができ、費用もそれほどかからないのも魅力です。
飼い方
人間が暮らす部屋の中は、電気コードをかじって感電するなど、シマリスにとって命に関わる危険がたくさんあります。
飼育のポイントとしては、シマリスは「かじる動物」であるということに理解を持ってあげるのが一番大切です。
周囲のものを、やたらとかじるようになったりしたらストレスを感じているかもしれません。ケージから出して遊ばせたり、かじっても良いおもちゃを与えるなどして、ストレスを発散させてあげましょう。
それ以外では、シマリスは暑さ寒さに弱いので、温度管理も重要です。
また、基本的に単独生活をしている動物なので、縄張り意識が強いところがあります。そのため、繁殖を考えていなければ1つのケージで1匹を飼うとしたほうが安全です。
食事
シマリスは雑食性で、野生下では木の実や種子を主食とし、他にも果物や樹皮、昆虫などを食べます。
飼育する場合は、リス用混合フードを主食として与えれば良いでしょう。そして、リンゴやみかんといった果物やキャベツ、ブロッコリーなどの野菜、コオロギやミルワームなどを時々あげれば良いと思います。
寿命
シマリスの寿命は、野生下では約3年、飼育下では6年前後です。9年まで生きることが観察されています。
気をつけたい病気
かかりやすい病気として、コクジウム症・細菌性下痢・細菌性皮膚炎・外部寄生虫症・尿結石・皮膚性細菌症があります。
あと、熱中症や低血糖も起こしやすいので温度管理や、日頃からよく観察しておくことが肝心です。
しかし、シマリスの病気についてまだわかってないことが多いので、病気になったときに的確な治療ができないことも少なくありません。
少しでも異常が見られたら、すぐに獣医師の診察を受け、早期発見、早期治療を心がけてください。そのため、エキゾチックアニマルも対応できる動物病院を事前に調べてきましょう。
価格相場
シマリスもペットショップで購入するのが一般的ですが、ブリーダーを通しても購入可能です。価格相場は5,000円~10,000円ほどです。
全身が白いホワイトシマリスは、希少性が高いため4~6万円が価格の目安になります。大人のリスよりも生後間もない子リスの方が高価ですが、ペットとして迎え入れるには、生後2~3ヶ月の子リスの方がオススメです。
そしてその他に、生活環境を整える為の費用(エアコンの電気代など)や毎月のエサ代がかかります。
シマリスの基本情報
分類 | ネズミ目(げっ歯目)リス科シマリス属 |
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体長 | 頭胴長:12~19cm 、尾長:8~11.5cm |
体重 | 70~120グラム |
生態 |
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