一般的にインコとは、“インコ目 インコ科”の鳥を指します。中には“モモイロインコ”のように、頭に冠羽があるため名前はインコですが、分類としては“インコ目 オウム科”の鳥もいます。一口にインコといっても種類によって体の大きさ、鳴き声、体色などが全く違います。体色が鮮やかで美しい種類が多いことも特徴です。
インコやオウムの仲間は人の言葉や音を真似することができる種類も多く、コンパニオンバードとしてとても人気があります。日本で現在ペットとして有名なのは、“セキセイインコ”“小桜インコ”“ボタンインコ”“オカメインコ”でしょう。
一般的には、相性が合った場合オス・メス関係なく仲良しになりますが、相性が合わない場合は激しいケンカをしてしまったり、嫌いな相手といることによって、大きなストレスを感じてしまいます。
このように、はっきりした相性がわからない場合、無理に複数同じケージで生活させることはやめましょう。様子を見ながら、気の合う鳥同士、もしくは1羽で飼育することをおすすめします。
オカメインコ
食事(野生下)
木の実・イネ科の実・果物・野菜・昆虫など
食事(飼育下)
主食:中型インコ・オカメインコ専用混合フード
副食:野菜(小松菜・チンゲン菜・ブロッコリー・ニンジンなど)・果物(リンゴなど)
特徴
頭の冠羽と頬のオレンジのポイントカラーが特徴の中型インコ。全身グレーの体色に、顔から頭にかけて黄色が入る。ノーマル以外にもルチノー・パイド・イザベラ・シナモン・ホワイトフェイスなど、さまざまな色変わりが出ている。
性別の見分け方は、オスは顔から冠羽にかけて黄色、グレーがかっているのがメス。メスは尾羽の裏側がグレーと黄色の縞模様になっている。(個体差があるのではっきりしない場合もある)
野生では集団で生活しているため、同じケージで複数羽の飼育が可能。優しく臆病な性格であるため、違う種類との同居は、自分より体の小さな鳥にもいじめられることがあるので注意。
なれやすさ
ヒナから手のりにすると非常によくなつき、性格も穏やかな個体が多い。なれた個体は、飼い主のそばをなかなか離れないなど、触れ合いを求める姿が愛らしい。その反面、飼育者への依存性が高く、大きな声で鳴き、気を引こうとすることもある。おしゃべりや音真似をする場合もあり、オスのほうが真似上手な個体が多いようだ。
飼育のしやすさ
成鳥からの飼育は比較的簡単といえるが、ヒナの飼育はやや難易度が高く、保温や食事の回数に注意が必要である。冬場は成鳥・ヒナともにペットヒーターなどでの十分な保温を心がける。
体が大きめで尾羽も長いため、ケージはそれに対応する広々したサイズを用意し、手のりは出入り口が大きく開くタイプがよい。
おすすめ度
性格が優しく攻撃性が低いため、小さなフィンチ類との同居も可能。同じケージで複数の種類を飼育したい人に向いている。(個体の性格によって例外もある)
ヒナの飼育は多少の経験や技術が必要だが、手のりになると非常によくなつくため、幅広い層に人気がある。頬にオレンジ色の班がある昔ながらのタイプのほか、ホワイトフェイスという班が無いタイプも出ており、また違った魅力がある。
アドバイス
違う種類との同居は、いじめられてしまう危険性があるため注意が必要。