性格/歴史
ゼニガメは、爬虫綱カメ目ヌマガメ科に属しています。
主に本州や四国、それから九州や対馬といった離島などに生息している、ニホンイシガメの子供をゼニガメと呼びますが、最近ではクサガメの幼体を指す場合も多いです。
ペットとして昔から愛玩されていて、性格に関しては非常に臆病で神経質です。
飼い始めたころは岩陰や水槽の隅に隠れてしまい、エサをなかなか食べないといったことがよくあります。ただし、一度慣れてしまえば穏やかで人懐っこいです。
魅力
ゼニガメは爬虫類の中でもかなりスキンシップが取りやすいです。
慣れてくれば、甲羅に触れたとしても手足や頭を出したままでいてくれますし、水槽を軽く叩いてやると近づいてくる場合もあるのです。ゆったりとした動きが愛らしいと感じる人も多いでしょう。
さらに人間は怖くないということを覚えると、手からエサを食べる個体もいます。
基本的に雑食のため何でも食べます。そのおかげでわざわざ高級食材を用意しなくても構わないというのも魅力の一つです。
飼い方
ゼニガメの飼育環境ですが、最低でも水辺と陸地を作ってやらなければいけません。なぜなら普段は水に浸かっていますが、時折甲羅干しをするからで、ゼニガメがよじ登れるようにしてやりましょう。
また、排泄物を水の中に落としますから、すぐに汚れてしまいます。水槽の中の水をゼニガメが飲むことになりますから、ろ過装置も用意しておくと良いです。
寿命
うまく飼育すると、ゼニガメは20年以上は生きると言われています。そのためには環境を整えてやる必要があります。
気をつけたい病気
ニホンイシガメやクサガメと呼ばれるほどに成長すると、病気とは無縁なのですが、幼体であるゼニガメは気をつけておきたいです。
特に皮膚病にかかることが多く、白いものが付着しているなら要注意です。手足や首に見られる症状なので一週間に一度くらいはチェックしておくと安心です。
また、甲羅が変形してしまう病気があるのですが、これは発症してしまうと一生そのままになってしまうので気をつけましょう。
ただし、どちらの病も水を清潔に保ち、甲羅干しをしてやればなる確率は低いです。
価格相場
夜店などで売られていることもあって、その場合は百円から五百円程度に設定されています。
しかし個体によってはもちろんなのですが、ペットショップなどでは人件費や設備費といったものが必要なので、二千円くらいの値段がついているケースも珍しくありません。
さらに、近年ではミシシッピアカミミガメ、いわゆるミドリガメと呼ばれる外来種が多く繁殖しているため、ゼニガメの数が減っています。その関係でゼニガメの相場は高くなりつつあります。