飼いやすい猫は何なのか?というと、飼う人の環境によって異なってきます。マンション住まいであれば「あまり鳴かない」かもしれませんし、高齢者であれば「あまり運動させなくていい」かもしれません。
飼いやすいという定義は難しいですが、初心者の人にとって飼いやすい猫を選ぶためのポイントとして、ここでは以下の3点に着目してご紹介したいと思います。
- おとなしいか
- 声は小さいか
- 抜け毛は少ないか
ブルー御三家の一角「シャルトリュー」
初心者におすすめの飼いやすい猫1種類目は、フランス生まれのシャルトリューです。
コラット、ロシアンブルーと並んで「ブルー御三家」と呼ばれており、美しい光沢のあるブルーの被毛が特徴的です。第二次世界大戦中、その美しさが災いして一時期絶滅の危機にまで瀕したこの種類は、1970年代に日本に輸入され現在にいたっています。
がっしりとしたその体格にあらわれているように、概してとても優しい性格で、犬のように従順です。また、鳴き声も小さいので、初心者にとって飼いやすい猫といえるでしょう。
ただし、成猫では体重7キロにもなる大型種で、頻繁に運動させなければならない点に注意してください。
イギリス最古の品種「ブリティッシュショートヘア」
初心者におすすめの飼いやすい猫2種類目は、イギリス生まれのブリティッシュショートヘアです。
イギリスでは最も古くから飼われていた猫といわれています。ローマ時代、ねずみ用のハンターとして活躍した種類ですが、穏やかでのんびりとした性格のものが多く、寝るのも遊ぶのも大好きな猫たちばかりです。
平均寿命は14年から17年とほかの猫に比べるとやや長く、また抜け毛も少ないのが初心者にとって嬉しいところです。
飼い主と遊ぶのも好きですが、一人で遊ぶことも好きなため、ほどよい距離感で飼いたいという方にはブリティッシュショートヘアは魅力的な猫と言えます。
小さな妖精「シンガプーラ」
初心者におすすめの飼いやすい猫3種類目は、シンガポール生まれのシンガプーラです。
2017年時点で公認されている純血種のなかで最も小柄で、「小さな妖精」と称されています(成猫の平均体重は約3キロ)。とはいえ、体重が6〜7キロまで成長するシンガプーラもいるので、必ずしも小さいわけではないことを覚えておいてください。
「鳴かない猫」と呼ばれるほど鳴き声が小さく、おとなしい点が初めて猫を飼う人にとっては魅力といえるかもしれません。加えて、体が小さいので食事量も少なく、運動量もそれほどありません。
さらに、好奇心が旺盛で、飼い主と遊ぶのも好きなので、一緒に遊んで絆を深めることができます。もっとも、臆病で神経質な一面もあるため、多頭飼いにはあまり向いていないといわれています。
まとめ
もちろん、猫それぞれの性格がありますから、一概に品種でくくることはできません。
でも、品種ごとに傾向というものはあるので、どのような品種の猫が初心者にとって飼いやすいかを参考にすると良いと思います。
そして、最終的には実際にペットショップなどに足を運んで、自分と相性の良い子を選ぶと良いでしょう。