性格/歴史
モモンガの性格はとっても臆病で警戒心が強い動物です。そのため、ペットとしての懐きやすさは、かなり低いと言えます。
もちろん、種類や個体によって、性格には差があります。赤ちゃんの頃から育てた個体は飼い主に向かって滑空してくれたりもします。
ペットとして流通しているものはアメリカモモンガとフクロモモンガがよく知られていますが、実は日本にも野生のモモンガが生息しています。
平安時代くらいまではモモンガとムササビの区別はされておらず、江戸時代くらいに現在の呼び名に近い「モモングア」と呼ばれるようになったようです。かつては毛皮として重宝されていた頃もありましたが、妖怪として忌み嫌われた時代もあったようです。
魅力
クリッとした大きな黒目が愛らしいモモンガですが、部屋の中を滑空する姿を見られるのもひとつの楽しみといえます。その様子は小さめのハンカチか食パンのようです。
慣れた個体であればカーテンレールの上や本棚などから頭の上に飛び乗ってくれたり、ポケットの中に入り込んだりと様々なスキンシップを楽しめます。
姿形もぬいぐるみのような愛しらしさです。フクロモモンガの場合フルーツが大好きなので、イチゴを抱えて食べたりしている姿などを写真に撮ればベストショットが盛りだくさんになるでしょう。
飼い方
モモンガはリスのように木に登ったり飛んだりと活発な動物なので、飼育するゲージは高さのある広めのものを用意してあげてください。
また、モモンガは動物食の多い雑食で木の実や昆虫を主食とし、フルーツなども大好きです。飼育下ではそれほど違いはないでしょうが、リスのエサを主食としてたまに昆虫などの動物食、フルーツや野菜などバランスよく与えてください。
夜行性なので一緒に遊びたい場合は夜型生活の人の方がむいているでしょう。特にアメリカモモンガは神経質なのでスキンシップをとるのは必ず夜にしましょう。
寿命
モモンガの寿命は、野生では5年くらいと言われています。飼育下では平均10年くらいですが、17年生きた個体もいるようです。
気をつけたい病気
モモンガがかかりやすい病気として代表的なものはクル病です。骨が弱くなり関節の腫れや麻痺、骨の歪みが主な症状です。日光不足やビタミン・カルシウム不足からおこります。
日頃から栄養バランスを整えてしっかりと日光浴をさせてください。熱中症予防のため直射日光は避けてください。
他にも低体温症、下痢、目の病気にも注意が必要です。体の小さな動物にとって脱水や低体温は命の危険につながります。
非常に臆病で神経質なので、ストレスによる自傷行為やエサを食べなくなったりもします。モモンガがストレスをためないよう、静かで清潔な環境を作り、栄養バランスの良い食べ物や好きなものを与えて充分な運動ができるようにしてください。
価格相場
アメリカモモンガは15,000円〜30,000円くらいです。ワシントン条約で輸入規制がされているので、国内で繁殖させた個体のみが販売されています。
フクロモモンガも同様に15,000〜30,000円くらいですが、カラーによって大幅に変わってきます。
アルビノと呼ばれる白い毛に赤い目の個体は10〜20万円、リューシスティックという白い毛に黒い目の個体は10〜30万円とかなり高額です。
また、フクロモモンガは野生では小さな集団で暮らしているので、ペアで販売されていることも多いようです。一方で、アメリカモモンガは単独生活なので、複数飼育には向きません。
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