性格/歴史
温厚な性格で室内犬として人気が高いボストンテリアは、19世紀後半にアメリカのボストンで作出されました。
ブルドッグやブル・アンド・テリアなどの血を受け継いでおり、闘犬種であるブルドッグの性質を排除するために、苦労を重ねたと言われています。そして少しずつ小型化していくことで、自然と温和な性格になっていきました。
ボストンテリアはアメリカ生粋の犬種であり、1893年にAKC(アメリカ・ケネル・クラブ)に認定されています。
魅力
ボストンテリアの魅力は、独特なかわいい外見と、知的かつ温和な性格を持っていることです。
短い鼻、立った耳、黒と白の毛色、小型犬ならではの可愛らしいビジュアルなど、外見での魅力的なポイントも多岐に渡ります。
またボストンテリアは知能が高く、温厚な性格で、相手を傷つけるようなことを嫌います。飼い主の微妙な変化にも敏感で、人との関わりを大切にするという性質も兼ね備えています。
数ある犬種の中でも、とても飼いやすい小型犬だと言えるでしょう。
飼い方
ボストンテリアの飼い方のポイントは、クールダウンさせる方法を身につけることです。
ボストンテリアは賢く温厚な性格ですが、テンションが上がりやすい特性も持っています。このため興奮状態になった時に、冷静さを取り戻させる術があると、より飼いやすくなるでしょう。
ただし、あまりきつく叱ると塞ぎ込んでしまうケースもあるので、軽く無視をするぐらいが丁度良いかもしれません。
寿命
寿命は、13歳~15歳ぐらいです。
遺伝性の病気も少ない傾向にあり、健康的な犬種だと言われています。
気をつけたい病気
ボストンテリアを飼う時に気を付けたいのが、呼吸器系の病気です。
短頭型犬種なので鼻道が狭く、他の犬種よりも強く呼吸しなければなりません。このため胸に負担をかけてしまい、呼吸器系の病気を発症するケースが稀にあります。
具体的な病気としては、気管虚脱や鼻腔狭窄、軟口蓋垂過長などが挙げられます。
また呼吸器系の器官が強くないボストンテリアは、体温調節が苦手です。このため熱中症にもかかりやすく、夏の猛暑日は注意しなければなりません。
価格相場
ボストンテリアの相場価格は、20万円~30万円ぐらいです。ブリーダーさんやお店が付けているので一概に正確な価格を出すことはできませんが、だいたい上記の価格帯が妥当です。
また優秀な血筋を持つボストンテリアの場合は、50万円以上する場合もあります。
チャンピオン犬になるようなボストンテリアであれば、経費もかなりかかります。交配もきちんと考えて行われているため、50万円でも安いという意見も出ています。
また柄の入り方が魅力的で、骨格構成が良いボストンテリアも、価格が高くなる傾向にあります。