犬や猫の多頭飼い。飼育スペースも必要だし、エサ代など費用も飼育頭数にあわせて増えますし、同居しているペット同士の喧嘩などトラブルもありえます。それなのに、なぜ複数頭飼育するのでしょうか?
一般社団法人ペットフード協会で複数頭飼育に関する調査結果があったので、この中から複数頭飼育をする理由や多頭飼いの人気犬種・猫種についてご紹介します。
複数頭飼育の理由
複数頭飼育者に質問した「複数頭のペット飼育理由」の回答結果は以下のとおり。
- ペットだけで留守番時に相手がいるので寂しくないから(42.6%)
- 1頭だとペットが寂しがると思ったから(37.2%)
- ペット同士で遊ぶので、運動不足が解消できるから(35.7%)
- 1頭のときよりもペットに癒やされるから(16.5%)
- いつでもペットといたいから(14.4%)
(複数回答、n=333)
上位3つが他よりも多くの回答を獲得しています。これは以下で紹介する犬の多頭飼い、猫の多頭飼い、個別のケースでも同じです。
このように、飼い主自身の理由というよりも、「ペットが寂しがるから」「ペット同士で遊べるから」と、ペットのことを考えた理由が多いことがわかります。
犬の多頭飼い
複数頭飼育の理由
- ペットだけで留守番時に相手がいるので寂しくないから
- 1頭だとペットが寂しがると思ったから
- ペット同士で遊ぶので、運動不足が解消できるから
- 1頭のときよりもペットに癒やされるから
- いつでもペットといたいから
(複数回答、n=155)
犬の場合、複数頭飼育の理由上位5つは全体の回答結果と同じです。
上位3犬種はジャパンケネルクラブの2016年犬種別犬籍登録頭数 でもTOP3になっています。6位以下は柴犬、シーズー、マルチーズと、いずれも2016年犬種別犬籍登録頭数の上位10犬種に入っている人気な小型、中型犬種。
したがって、多頭飼いしやすいからというのではなく、単純に人気犬種が複数頭飼育されているようです。
猫の多頭飼い
複数頭飼育の理由
- ペット同士で遊ぶので、運動不足が解消できるから
- ペットだけで留守番時に相手がいるので寂しくないから
- 1頭だとペットが寂しがると思ったから
- 1頭のときよりもペットに癒やされるから
- いつでもペットといたいから
(複数回答、n=188)
猫の場合も、複数頭飼育の理由上位5つは全体の回答結果と同じです。
微妙に違うのは「ペット同士で遊ぶので、運動不足が解消できるから」が1番多かったということ。
多頭飼いしている猫種ですが、この調査結果で雑種が85%と一番多く、純血種の中で一番多かったペルシャでも割合は1.8%にすぎません。犬と違って、特定の猫種への集中が見られないので、調査対象によっては異なる結果になりそうです。
ちなみに、飼育頭数関係なく飼育している猫種の調査でも雑種が79%。純血種ではアメリカンショートヘアーが2.8%で一番多い結果となりました。
まとめ
以上、複数頭飼育をする理由や多頭飼いの人気犬種・猫種についてでした。
犬も猫も上記の調査結果からは、多頭飼いだからこの犬種、この猫種という選び方をしている傾向は見られません。犬に関しては、一般的な人気犬種が上位を占めることになりました。
複数頭飼育の理由から考えると、あらかじめ多頭飼いを想定して飼い始めるのではなく、実際に飼い始めたあとにペットが寂しそうだからという理由でさらに飼育頭数を増やす人が多いのかもしれません。
年代別やエリア別、また複数頭飼育以外の調査結果も見たい方は下記サイトでご確認ください。